【訂正】ONE PIECE 第966話考察【答えはガイモンの言葉】
すみません、脱線します。
今日966話をジャンプで読んだのですが、あまりに面白かったので感想と考察を書いていきます。基本的に当ブログは物語の主要論点&各巻の論点について考察するものですが、たまに脱線して最新話の感想も書いていきます!ブログ運営ってワンダーランド!笑
第966話 "ロジャーと白ひげ"
扉絵 "ギャング"ベッジのオーマイファミリー Vol.16 「ベッジの妻シフォン、美容室にて海軍に捕まる」
ベッジとシフォンの、ローラを探す旅の続きです。ドレスローザに着いたシフォンは美容室に行ったようですが、そこで海軍に見つかってしまいます。なかなかイカツい見た目の海兵なので、新世界G-5の海兵とみて間違いないと思います。
シフォンが捕まったことで、ベッジが助けに出るのか、それともドレスローザならではの登場人物が助けに来るのか…個人的にはベッジが助けるだけじゃ面白くないので、小人たちに助けに来てほしいですね(キュロスやレベッカはさすがに動けないでしょう…)
おでんの技 "銃・疑鬼"
ロジャーのいる島に上陸した白ひげ海賊団、さっそく2番隊隊長のおでんがロジャーの一味に切りかかります。そこで繰り出した技が「銃・疑鬼(ガンモドキ)」です。
おでんの技名がおでんの具の名前になっているのは、前に山の主を斬った"桃源・白滝"の時からですが、この当て字を見ると、ある人物が想起されます。
そう、ゾロです。ゾロの技の中にもいくつか食べ物の名前が付けられた技が存在します。(例:艶美魔夜不眠鬼斬り、焼鬼斬り等)同じ食べ物の名前を使っているというだけで、それ以上の意味はない(単に尾田先生の言葉遊び)な気はしますが、もしかしたらワノ国の剣技は食べ物の名前を付ける習慣があるのかもしれませんね。
おそらく鬼斬りという名前は最初はかっこいい響きからつけたものだと思いますが、連載が進むにつれボケてみたくなったんでしょうね。
ロジャーの剣技
おでんはロジャーに襲い掛かりますが、ロジャーの剣技"神避”という技で吹き飛ばされてしまいます。このシーンがワンピース上はじめてロジャーの戦闘が描かれたシーンです。ロジャーはこれまで銃を持っているシーンは描かれていましたが、戦闘で使う主な武器は剣なのでしょうか。ちなみに、ロジャーがこの技を出した時、黒い稲妻が描写されていますので、おそらく覇王色をまとった攻撃だったのでしょう。
※覇王色をまとうことができるかどうかはまだ本編では明かされていませんが、これまで覇王色が衝突した時に黒い稲妻が生じていたことから(例:ルフィ・カタクリ戦)、黒い稲妻=覇王色とし、ロジャーが黒い稲妻を剣にまとっていたから、これは覇王色をまとった攻撃であるとしておきます。
そして、個人的に注目したいのはロジャーの出した"神避"という技名。
技としては人を斬るのでなくただ吹き飛ばして遠ざけるだけのものなのですが(おそらくおでんを傷つけたくなかったため)、これがなぜ""神避"と名付けられているか考えてみます。
神避とは古事記に登場する言葉です。古事記に登場する女神イザナミは火の神カグツチを産んだ時に負った火傷が元で亡くなるのですが、これを"神避"という言葉を使って表しています。ここから、神や高貴な人が亡くなること"神避"というのですが、ロジャーの技を見ると神避は人を傷つける技ではなく、単に遠くに飛ばす技に見えます。
ワンピースの世界でいう"神"とは天竜人のことを指すでしょうが、ロジャーがそんな天竜人を殺すような名前を技に付けるのでしょうか?
第一、ロジャーはゴッドバレー事件でガープと組んで天竜人とその奴隷をロックスから救っています。
なので、仮に神避が神=天竜人を殺すという意味を持つなら、ロジャーはわざわざ天竜人を助けないと思うのです。いや、もしかしたら「神避」は比喩で、神の支配する世の中を、剣によって変え、そして神を殺す(失脚させる)という意味があるのかもしれませんね。それなら天竜人をわざわざ殺す必要はありませんし。
よし、僕は神避の技の特徴(相手を遠くに飛ばす)と、名前には直接的な関係はないという説でいきます。
覇王色の衝突
そして直後のシーンでロジャーと白ひげが激突します。両者とも覇王色をまとった攻撃を繰り出し、島が揺れるほどの衝撃が生じます。上のシーンとこのシーンで初めてロジャーに覇王色があることが明確に描写されましたね。まあ、エースが持っていましたからロジャーが持っていないはずはないんですけどね。
これまで覇王色の衝突の擬音は"バリバリ"と描かれることが多かったですが、今回は"ボン"となっています。ルフィとカタクリの覇王色が衝突した時も"ボン"という擬音でした。これは、衝突の強さの度合いによって音が変わるのだと僕は解釈しています。
眠らない男、黒ひげ
その後、両海賊団は三日三晩激突し、その後宴で和解します。きっと、昔からこんな関係だったんでしょうね。その場面に幼少期のシャンクス・バギーと黒ひげもいるのですが、シャンクスとバギーが気になることを言っています。
バギー「生まれてこの方眠ったことがねぇんだとよ」
シャンクス「人生"倍"楽しいのかな?」
バギー「そんな単純な話じゃないだろ、化け物だ」
黒ひげはワンピースにおいて超重要な人物ですのでここで詳しく考察することはしませんが(近いうちに別の記事を作ります)、今回分かったのは①黒ひげは生まれてこのかた眠ったことがない(体が"異形"故?)、②45巻でエースが言っていた"人の倍の人生"とは、黒ひげは眠る必要がないため人の倍の人生を歩んできている この2点ではないでしょうか?
以前SBSで黒ひげの幼少期が描かれたとき、月をバックに泣いていましたが、きっとこの眠れない体質に悩んでいたのでしょうね。
ログポースの終着地点
もう全てのページに考察ポイントがあって困りますね!笑
次のページで、サラっとロジャーがログポースの終着地点が"水先星島(ロードスター島)"であると言っています。(MAZDAかな?)そして、その先の島がどこにあるかはロード・ポーネグリフを集めたものにしか分かりません。
なので、ロジャーはポーネグリフを読むことができるおでんに最後の航海に付き合うよう頼みこみます。
さて、ここで水先星島という名前が出てきたことで濃厚になったのは、ラフテルは"宇宙にある"ということです。
またラフテルの記事で考察するためここではサラっと僕の意見を述べますが、まず、水先星島には"水先"とついていることから"水先案内人"という言葉が想起されます。
水先案内人とは船の適切な進路を指示する人のことを指します。なので、水先星島はラフテルへの適切な進路を指示する役目を持っていると考えられます。また、ロードスターという英語から想像されるのは、北極星。北極星とは船乗りが船の進む方角の目印とするために使う星です。つまり、船の水先案内をする星と言えます。
つまり、水先星島は、星(ラフテル)に導く水先案内をするための島だということです。以前からラフテル宇宙にある説はありましたが、これでほぼ確定的になったのではないでしょうか。
7. ロジャーの夢
ロジャーは最後の島(ラフテル)には莫大な財宝が眠ると考えています。そして、「その財宝を手に入れたら〇〇する!」と言い、白ひげから「ガキじゃあるめぇし」と笑われています。
この時ロジャーが何を言ったのかを考えてみたのですが、白ひげの反応を見る限り、ガキっぽいこと、そしてその夢におでんがド肝を抜かれていることから、僕はロジャーの夢は、
世界を買う
だと想像します。ロジャーは莫大な財宝をもって世界を買い、誰しもが自由に暮らせる世の中を作ろうとしたのではないでしょうか。海賊とは世界で最も自由な人間だという考え方はこれまでも度々登場していますし、何よりおでんは自由を求めていましたからね。おでんはロジャーが本気でそれを実現しようとしていることに感銘を受けたのではないでしょうか。
前に考察で書きましたが、ガイモンさんはルフィに「世界を買っちまえ」と言っていますね。
ルフィはそれに対して「ああ!そうする」と言っています。この時点で、ルフィは世界を本気で買う気なのが分かります。もはやこれが答えではないでしょうか?
あと、細かいことですがおでんはロジャーの夢を聞いた時、「今日2度目にド肝を抜かれた」と言っているのですが、1度目はいつだったのかわかりません。世界の果てには莫大な財宝があるということでしょうか?それとも、"今日2度目"というのは間違いで、本当はロジャーに会って2度目で、1度目はロジャーの強さにド肝を抜かれたということでしょうか?
仮にその日2度目だとすると、1度目は世界の果てには莫大な財宝があるということに驚いたのでしょうか。単行本でどう描かれるか待ちたいと思います。
赤ん坊なんて久しぶり
次のページで、また気になるセリフがありました。「赤ん坊なんて久しぶりだな」というセリフです。ということは、昔は赤ん坊が船にいたということになります。おそらくですが、これはシャンクスとバギーのことではないでしょうか。
ゴッドバレー事件は現代から38年前に起きた事件ですので、当時シャンクスとバギーは1歳、赤ん坊です。やはりシャンクスとバギーはこの時にロジャーに拾われたのかもしれませんね。
そうすると、シャンクスやバギーはロックスの関係者である可能性も出てきますが…?ゴッドバレー事件についてはまた記事を作ります!
スカイピア
ロジャー一団は、ラフテルに行くにはロードポーネグリフが必要なことを知り、冒険をやり直しました。おそらくロードポーネグリフだけではなく、全てのポーネグリフを集めるために世界を回ったのでしょう。その過程でスカイピアにも到達します。
スカイピアでポセイドンのことが書かれているポーネグリフを発見し、おでんに文字を掘ってもらいます。以前ロジャーは「万物の声を聞くことができた」とレイリーが言っていましたが、声を聞くことにより場所は分かっても、ポーネグリフを読むことはできなかったんですね。そこで、おでんに頼みメッセージを掘ってもらったと。
おでんさん破天荒でもちゃんと学ぶものは学んでたんですね、さすが。
考察は以上です。今回はものすごく内容の濃いお話でした。おそらく次回以降もワンピースの世界の真実にかかわることがどんどん明らかになるのでしょう。
次回を楽しみに、昔の伏線の考察を進めていきます!
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