【登場人物考察】黒ひげについて①【体が異形】

先程最新話の考察をしたときに、近いうちに黒ひげの考察も書くと言ったので、早速書いていきたいと思います。

黒ひげとはどんな人物か?

黒ひげことマーシャル・D・ティーチの名前が本編に登場したのは結構古く、ドラム王国編の時。ルフィたちが港に着いたときに入国させてもらえなかった原因が、黒ひげでした。黒ひげがルフィたちが来る直前にドラム王国を滅ぼし、当時の王ワポルは国を捨てて海に逃げ出しました。

「黒ひげ ドラム王国」の画像検索結果

そしてそんな黒ひげが実際に描かれるのはアラバスタ編が終わった直後、モックタウンでのことです。飯屋でルフィの隣に座り、ルフィと同じ物を食べ、全く真逆の感想を抱きます。

f:id:zaihou-matome:20191223161108p:plain

その後も同じ話の中で、ルフィがベラミーのケンカを買わなかったことに理解を示したり、名台詞「人の夢は終わらねぇ!」を残しています。

「黒ひげ 人の夢は」の画像検索結果

上のシーンからわかるように、黒ひげは、ルフィと同じく夢を追う者として描かれている一方で、価値観はルフィと真逆であることが強調されています。

その後いかに黒ひげがルフィと真逆の存在であるかがストーリーで描かれていきます。

黒ひげは仲間を殺して悪魔の実を奪う等、暴力的に・海賊的に自分の夢を叶えようとしている一方で、ルフィ達はあくまで冒険を通じて(極力平和的に)夢に向かっています。

おそらく尾田先生は黒ひげという海賊を、最も海賊らしい海賊(粗暴で、殺人や略奪も厭わない海の荒くれ者たち)として描き、ルフィを海賊らしくない海賊として、正反対の存在として描きたいんだと思います。しかし、どちらも海賊なので共通点はあり、その共通点が「夢を追うこと」なのだと思います。

一番海賊らしい海賊、そしてルフィと正反対の存在として描かれている黒ひげですから、ラスボスになる可能性は非常に高いと思います。

そういえば、黒ひげのイメージ国はソマリア。ソマリアと言えば「海賊の国」ですね!

黒ひげの半生

次に、黒ひげのこれまでの軌跡を見てみましょう。

最近やっているおでん様の過去編で、黒ひげの幼少期が描かれました。おでんが白ひげの船に乗った後2年後に乗船していますので、今から28年前の話です。現在ティーチは40歳ですから、12歳の時に乗船したことになりますね。黒ひげの故郷がどこの海なのかはわかりませんが、涙ながらに白ひげに船に乗せてもらうようお願いしてますので、きっと恵まれない環境だったのだと思います。

「黒ひげ 幼少期」の画像検索結果

 そして今週号で判明したことは当時から黒ひげは眠ることができない体質であったこと。これがなぜなのかはこれから考察しますが、夜眠れないのはつらいですよね…。だから幼少期の黒ひげのイラストはいつも涙を流しているのかもしれません。

その後、エースの加入まで黒ひげは白ひげのクルーとして20年以上過ごします。

そして2年前~3年前に黒ひげはヤミヤミの実を手に入れた4番隊隊長サッチを殺し、白ひげの船から逃げ出します。

「ヤミヤミの実」の画像検索結果

その後上述の通りドラム王国を襲い、モックタウンでルフィと邂逅します。

黒ひげはモックタウンでルフィと会った後エースとバナロ島で決闘し勝利、その手柄をもって七武海に加入します。しかし、七武海に入る目的はインペルダウンを襲撃し囚人を開放するためでした。

「炎帝 エース」の画像検索結果

七武海に入った黒ひげはエースの処刑前にその立場を利用してインペルダウンに侵入。思惑の通りLevel 6の囚人を開放し、仲間を増やします。

その後頂上戦争の終盤に乱入、白ひげから能力を奪い、グラグラの力を手に入れます。

グラグラの能力をを手に入れた黒ひげは勢力を伸ばし、2年後にはマルコ達白ひげの残党との落とし前戦争に勝利し4皇の一角として数えらえれるようにまでなります。

「黒ひげ」の画像検索結果

 上が2年後の黒ひげですが、ひげを伸ばしたりピストルを何丁も腰に差したりと、より海賊らしくなっていますね。

黒ひげのモデル

さて、そんな物語にとって重要な黒ひげの謎に迫る前に、黒ひげのモデルとなった海賊を見てみましょう。

黒ひげのモデルは有名な海賊であるエドワード・ティーチ(以下"黒髭")です。イギリスの海賊で、カリブ海を中心に暴れまわりました。彼は典型的な海賊のイメージとして後に多くの創作物に影響を与えます。しかし、その実像は後世に描かれるような粗暴な海賊のイメージとは違い、計算高かったり理知的な一面もあったようです。ワンピースの黒ひげも緻密な作戦を練っていますから、尾田先生は黒髭の理知的な一面も参考にしているということですね。

 「エドワード ティーチ」の画像検索結果

ちなみに、エドワード・ティーチという名前からも分かるように白ひげもこのエドワード・ティーチから名前を取っていますね。また、エドワード・ティーチの別名はエドワード・サッチです。そう、黒ひげが殺した元4番隊隊長サッチの名前もおそらくここから来ています。

黒ひげの目的

 黒ひげはヤミヤミの実を手に入れるために白ひげの船にずっと乗っていましたし、その後も作戦を練って七武海、四皇にまで上り詰めます。しかし、その目的は明かされていません。

僕の想像ですが、黒ひげの目的も海賊王になることだと思います。僕は黒ひげとルフィは同じ海賊王になるという夢を追っていて、そのアプローチ方法が正反対なのだと思います。

また、"海賊王"をどのような存在と捉えているかもルフィと黒ひげで正反対なのかなと思います。

ルフィは海賊王を何にも縛られない自由な存在として考えている一方で、おそらくですが黒ひげは海賊王とは全てを支配する存在だと考えているのではないでしょうか。同じ海賊王でも正反対の捉え方です。

だから、黒ひげはONE PIECEを見つけ、政府や海軍を含めた世界の全てを支配しようとしているのではないでしょうか。その先にどのようなビジョンを描いているのかは分かりませんが…。

 

今回は一旦ここまでにします。次回考察で黒ひげの核心に迫ります!

PVアクセスランキング にほんブログ村