【ワンピース考察】Dの一族とワンピースについて①【Dの意思とは?ツキミ博士は光月家?】
ワンピースの世界には大きな謎が二つあります。
「Dとは何か?」そして、「ワンピースとは何か?」です。
ワンピースの考察をするならこの2点は避けて通れませんので、早速考察を始めてまいります。今回はDの一族の話を致します。
1. Dの一族の一覧
ワンピースの世界には、度々名前にDが入っている人物が登場します。
まずは、その一覧をご覧ください。
① ゴール・D・ロジャー
② モンキー・D・ルフィ
③ モンキー・D・ガープ
④ モンキー・D・ドラゴン
⑤ ポートガス・D・エース
⑥ ポートガス・D・ルージュ
⑦ マーシャル・D・ティーチ
⑧ トラファルガー・D・ワーテル・ロー
⑨ ハグワール・D・サウロ
⑩ ロックス・D・ジーベック
以上10名が今のところ"D"と判明している登場人物です。
主人公とその家族、ロジャーとその妻子、ラスボス候補と同盟相手、そして海軍の巨人です。こう見ると"D"の名がついている人物は重要人物であることが分かります。
そして、この中に巨人のサウロが入っていることから、Dはおそらく血縁ではなく、所属名のようなものだと想像できます。(「D村のサウロさん」みたいな感じ)
さて、ワンピースには、このDの一族についての言い伝えが数多く残ります。
次に、本編で語られたDに纏わる言い伝えを見ていきましょう。
2. Dの一族に纏わる言い伝え
① Dr. くれは「生きてたのか Dの意思は・・・」
ドラム王国編の最後、Dr. くれはがこのような言葉を残します。
くれははロジャーの処刑によって"D"の意思が途絶えたと思っていたのでしょうか、ルフィの名を聞き感慨深そうにこのセリフを言っています。
この発言からわかるのは、Dには"D"の意思と呼ばれるもの(おそらく思想のようなもの?)があり、くれははロジャーの処刑によってそれが途絶えたと思っていました。
② 何者なの・・・?あなたたちは・・・?
続いてのセリフはまだ仲間になる前のロビンから。
「なぜ戦うの?Dの名を持つあなたたちよ」「何者なの?あなたたちは?」という趣旨の発言をしています。ここからわかることは、Dの一族は”何かと戦う”ということです。きっと、ルフィがプルトンを不正利用しようとしていたクロコダイルと戦っていることから、ロビンはこういったのでしょうね。
③ それがきっと・・・歴史にかかわる大問題なの
またロビンのセリフです。今度は空島編。ガン・フォールとの会話で、Dの名が歴史にかかわる大問題であることを述べています。
ここから、Dと世界の歴史には大きな関係があることが分かります。
④ やってみろ小僧・・・
頂上戦争での白ひげのルフィに対するセリフ。
「お前も"D"の意思を継ぐものならこの時代の先を俺に見せてみろ」と言っています。
このことから、"D"は時代を切り拓く者と捉えることができます。
ちなみに、この頂上戦争の後、ルフィはオックスフォードベルを16回鳴らす、"16点鐘"を行っています。ここで、これからは新しい時代、自分達の時代だと世間に示しました。
⑤ ティーチ お前じゃねぇんだ・・・
亡くなる寸前の白ひげの言葉です。ロジャーが待ってるのはDでもティーチじゃない。Dにも違いがあるのでしょうか?また画像だと切れてしまっていますが、白ひげは「Dの意思は血縁に関係なく消えない」と言っています。つまり、Dは血縁ではないことになります。やはり所属でしょうか。
続いてのセリフです。「数百年分の歴史を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる」これは文脈からDの意思について語っているとみて間違いないでしょう。
Dは歴史を背負って世界中を巻き込む戦いを起こすことになりそうです。ということは、その時は一人じゃなくDの名を持つものがみんな戦争に出るのでしょうか?
また、巨大な戦いということは古代兵器が関連しているのでしょうか?
⑥ Dはまた必ず嵐を呼ぶ 神の天敵
ローの育ての親コラソンは、ローにDの名の持つ意味を伝えます。
「Dはまた必ず嵐を呼ぶ」また、Dは「神の天敵」
ここで言う嵐を呼ぶというセリフはローも口にしていますが、おそらくは「戦いを巻き起こす」ということでしょう。また、「神の天敵」であるのはワンピース世界における神、天竜人の天敵と捉えて差し支えないでしょう。(コラソンは元天竜人で、そのコラソンが小さい頃から聞いてきたことですから、まず間違いないと思います。)
⑦Dにまつわる発言まとめ
以上のセリフがDにまつわる主な発言です。ポイントをまとめます。
- Dの一族は血縁ではない。
- Dの意思という思想?が存在する。Dの意思は滅んだと思われていた
- Dは歴史を背負って巨大な戦いを引き起こす(神の天敵ということから、天竜人と戦う?歴史を背負ってということは、空白の100年に関係している?)
- Dは新しい時代を切り拓く(神と戦った結果新しい時代を拓く?)
- Dの一族にも良いD、悪いDがいる?(黒ひげやロックスはおそらくこちらに分類)
⑧ 巨大な王国
次に、オハラのクローバー博士が回想で言っていたセリフを見てみましょう。
「歴史と共に呼び起こされるその王国の"存在"と”思想”こそがお前たち「世界政府」にとっての脅威なのではないのか!!!」
王国の存在と思想が世界政府にとっての脅威となる…ここで上の白ひげのセリフを参照すると、白ひげは「Dはいつか歴史を背負って世界政府に戦いを挑む。世界政府はその戦いを恐れている」という旨の発言をしています。
これらから導き出されるのは、かつて存在した王国はDの王国で、その存在と思想(Dの意思)は世界政府にとって脅威となるということです。
また、「歴史を背負って」というということから、世界政府は空白の100年を隠蔽しているが、Dの名を持つ者たちはその100年を解き明かすことで世界政府の悪行を知り、政府に戦争を仕掛けると考えられます。
そもそもポーネグリフは空白の100年に何があったのかを残した、王国の暗号文書ですので、ポーネグリフを全て集めるとレイリーの言うように空白の100年の全てを知ることができるのだと思います。
また、古代兵器の詳細はポーネグリフに記載されているから、古代兵器とは王国が来たる次の戦争に備えるため後世に残した兵器と考えることができます。
3. ここまでのまとめ
以上の点から、Dとはどのような存在なのか、おぼろげながら見えてきました。
- Dの名を持つ者の祖先はDの王国の者のことを指し、D意思とは王国に存在した思想のことを指す。
- かつて世界政府はDの王国と戦争をし勝利し、Dの王国の繁栄した100年間を空白の100年として隠蔽した。
- なぜなら、その空白の100年には世界政府にとって不都合な真実が隠されているため、それが明るみに出ると現在の支配の正当性がなくなってしまうから。
- しかし、Dの王国はポーネグリフに刻む形でその王国の存在と思想と(おそらく歴史)を密かに、世界各地に遺した。
- 世界政府は誰かがポーネグリフを解読し、空白の100年について知り、政府に対して戦争を起こしてしまうことを恐れ、ポーネグリフの解読を禁止。
さて、これらの点を踏まえて、これまでに生まれた疑問を解消していきたいと思います。
4. Dの意思とはどのような意思か?
結局、Dの意思とはどのような意思なのでしょうか?きっと、ワンピースという漫画の主人公がルフィであることを考えると、ルフィが持っている特徴が"Dの意思”そのものなのかなと僕は予想します。
それは、「自由」です。ルフィが目指しているのは世界で一番自由な者ですから、「自由」というのはルフィというキャラクターにとって重要な要素となります。
これは、まさに世界政府が行っている「支配」の対極にある考えです。
なので、僕はDの意思とは「何者にも縛られずみんな自由にやろうよ」という意思だと解釈します。Dの名を持つ者の中にも自由に自分のやりたいことをやっている人は多いですよね。
ルフィ・ロジャーはもとより、ドラゴンも現在の支配に疑問を持って政府に戦いを挑んでいますし、ティーチも海賊として自由にやっています。ガープも海軍の中で自由な立場としてのびのびやっていますし、Dの名を持つ者たちはDの王国の「自由になろう」という思想を受け継いでいるのではないでしょうか。
ちなみに、自由がキーワードなだけに、Dの名を持つ者みんながいわゆる”いい人”ではないことはこれまで本編で語られてきました。
黒ひげやロックスは自由ではあっても民間人に被害を出してますからね。だから、Dも"自由"であるが故に一枚岩ではなさそうです。
5. なぜDか?
次に、"D"の持つ意味を考えていきたいと思います。
CでもEでもなく"D"これにはどのような意味があるのでしょうか?
① Dawn説
ワンピースが連載される前、プロトタイプとして作られた漫画、また読み切りとしても作られた漫画、第1話のタイトル、その全てに共通するのが"Romance Dawn" 「ロマンスの夜明け」です。
ロマンスと言うのはワンピースという宝を追うロマンのことでしょうし、夜明けというのは「これから始まる」という意味を持っているのでしょう。
第1話のタイトルや読み切りのタイトルにつかっているこの"Romance Dawn"という言葉、尾田先生の中でかなり重要な意味を持っていると考えられます。
そうすると、モンキー・D・ルフィの"D"は、Dawnの略として考えることができます。
では、仮にDが"Dawn"だとすると、なぜ名前にこの言葉を入れたのでしょうか?
これは、僕は戦争でDの王国が敗れた際、後世にDの意思を伝えるため、当時王国の民だった人たちが名乗ったのだと考えます。
この名を持つ人は、世界を支配から解放する(夜明けをもたらす)宿命を負うのだと、子孫に伝えていくために当時のDの王国民が名乗ったのではないでしょうか。
この「夜明け」というキーワードはミンク族の口から何回か登場します。
以上のように、ペドロもネコマムシも世界の夜明けを導く者を待っています。
これから察するに、ミンクや光月家はDの王国と共に戦い、そして敗れたのではないでしょうか。その結果、世界政府から逃れるためにゾウやワノ国というなかなか人が来ることのできない場所に集落を作っていたのではないでしょうか。
ペドロの"数百年間"というセリフから、今の世界政府が支配を始めた時からずっと待っていたことが想像されます。
以上の要素から「夜明け」というキーワードからDはDawnだという説は有力ですが、僕もこの説を支持します。
しかし、ここで一つ疑問が。仮にDが世界政府の敵なら、なぜ政府はガープやサウロといったDの名を持つ者を要職に就かせたのでしょうか?
完全な僕の想像ですが、逆にDを虐げるとDに興味を持つ人が増えてしまうため、彼らが何も起こさないうちは何もせずに他の人と同じように扱っていたのかもしれませんね。普通なら”悪魔の子”としてロビンのように迫害されそうなものですが、なぜ迫害されるのか調べる人が出てくることを避けるためだったのでしょうか。
これはいずれ本編で説明があると思います。
② DevilまたはDemon説
さて、次の説に参ります。DevilまたはDemon、どちらも日本語だと「悪魔」という意味になります。悪魔といって思い浮かぶのは悪魔の実。仮にDが悪魔という意味だったら、Dと悪魔の実には何か関係がありそうです。しかし、僕はこの悪魔という線は薄いと思います。悪魔の実についてはまた別記事で語ります。
なぜなら、普通悪魔と言ったらネガティブなイメージを持ちますから、名前につけません。また、世界政府にとっての「悪魔」であれば、きっと名づけは世界政府側でしょう。Dの王国の民を忌むべき存在として「悪魔」として名付けたのに、何百年もたってそれを名付けられた人々が名前を継いでいくでしょうか?ちょっと考えにくいです。
なので、僕はこの説には反対しておきます。
以上のことから、僕は、"D"は"Dawn"だという立場でこれからも考察を進めていきたいと思います。
6. Dの一族はどこから来たか?
次に、Dの王国はどこから来たか考えてみたいと思います。
Dの王国が残した歴史がポーネグリフ。そのポーネグリフの中に、航海者をラフテルへ導く"ロード・ポーネグリフ"があります。
ということは、ラフテルはポーネグリフや歴史に関係していることが間違いありません。これらの要素から、Dの一族はどこから来たかを考察したいと思います。
最新話の考察で書きましたが、ラフテルは宇宙にあるという説を僕は唱えました。
というのも、ラフテルの手前にある島が"水先案内星島(ロードスター島)"と、"星"が入っています。この島は航海者をラフテルに導く水先案内の役割を負っていると考えられますし、ラフテルが普通にはたどり着けないことを考えると、ラフテルは宇宙にあるという予想がつきます。
ということは、ラフテルにワンピースを残したDの王国の人々は、宇宙に関係する人々であることが推測できます。宇宙と言えばエネルです。エネルは方舟マクシムで月に行っていますから、ワンピースの世界にも宇宙や他の天体があることが分かります。
そして、エネルは月で文明の後を見つけています。その名も、月の都市ビルカ。エネルの故郷と同じ名前。
何百年前の話か分かりませんが、この時Dの王国の民は月から地球に渡ったと考えることができます。
その時地球に渡った一族の一つが光月家なのではないでしょうか。そして、光月家から分かれた分家がトキの属する天月家。両方とも月が入っていることから月に関係する人物であることは間違いないと思います。
ちなみに、ちょっと話はそれますが、ツキミ博士も光月の人間だと僕は考えます。
というのも、上の絵でエネルと共に壁画を見ているロボットはもともと地球出身で、ツキミ博士が亡くなるきっかけとなった月の爆発を調べるために地球から飛んできました。そしたらそのロボットにそっくりのロボットが大量に眠っていたのです。
なぜツキミ博士の作ったロボットが月のロボットと同じなのかは現状わかりませんが、僕は「ツキミ」という日本的な名前であること、家屋が和風であること、作ったロボットに鎧武者がいることから、博士またはその祖先はワノ国出身、更に月から来た一族、光月家出身と想像しました。(ロボットの兜に光月の紋章があるようにも見えます)
きっと、ツキミ博士は先祖が遺した設計図を見て、このロボットを作ったのでしょう。だから月にそっくりなロボットがたくさんいると。
さて、本題に戻ります。もし天月トキが月出身と仮定すると、羽がないことの説明がつきません。隠しているのかもとも思いましたが、トキに羽があるならモモの助にも羽がありそうなものですが、ありません。
ならば、光月家は月から来て、天月家はもともと地球にいた人たちなのかもしれませんね。もともと光月と天月は主従の関係で血縁はなかったのかもしれません。
モモの助に羽がないのは、光月家と地球の人間の間で次第に混血が進み羽がなくなってしまったと考えらえれます。もしくは壁画に書かれていない羽のない種族がいたのかもしれませんね。
総まとめ
今回の記事で伝えたかったことは、以下です。
- Dの名を持つ者の祖先はDの王国の者のことを指し、D意思とは王国に存在した思想のことを指す。
- かつて世界政府はDの王国と戦争をし勝利し、Dの王国の繁栄した100年間を空白の100年として隠蔽した。
- なぜなら、その空白の100年には世界政府にとって不都合な真実が隠されているため、それが明るみに出ると現在の支配の正当性がなくなってしまうから。
- しかし、Dの王国はポーネグリフに刻む形でその王国の存在と思想と(おそらく歴史)を密かに、世界各地に遺した。
- 世界政府は誰かがポーネグリフを解読し、空白の100年について知り、政府に対して戦争を起こしてしまうことを恐れ、ポーネグリフの解読を禁止。
- Dとは"Dawn(夜明け)"を指し、世界政府の支配から抜け出す(夜明け)を目指したDの王国の国民たちが自ら名乗った。
- Dの王国の人々は月から来た。光月家も月から来た一族のひとつ。迫害を避けるため、ワノ国という土地に国を作った。
今回は以上です。次回はワンピースがどのような宝か、そしてワンピースに関連する”歴史を背負った戦い”を考察をしていきたいと思います。長々とありがとうござました。
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