【ワンピース考察】Dの一族とワンピースについて②【マダム・シャーリーの予言とバベルの塔】
前回の続きです。
今度は、ワンピースとはどのような宝なのかを考察していきます。
ワンピースとは?
うワンピースとはロジャーの残した"ひとつなぎの大秘宝"です。
ただの秘宝でなく、”ひとつなぎ”の大秘宝と呼ばれているところに、ワンピースの正体が隠れていると僕は考えます。
ひとつなぎ?
"ひとつなぎ"という日本語を日常的に使うことはまずありません。むしろ、ワンピースを語るときぐらいにしか使わないのではないでしょうか(笑)
英語の"One Piece"とこの"ひとつなぎ"という日本語から、ワンピースはいわゆるツナギのような、二つ以上のものが一つにまとまった秘宝を想像することができます。
これまで作中にワンピースに関するヒントはあったでしょうか?
① 白ひげの世界がひっくり返るというセリフ
頂上戦争の時、白ひげが非常に重要なことを言っています。
「興味はねぇが、あの宝を誰かが見つけた時、世界はひっくり返るのさ・・・!!」
白ひげが、死ぬ間際に、ワンピースが存在することを皆に伝えた直後のセリフです。ただの宝であれば世界がひっくり返るほどのことにはならないでしょうから、ワンピースとは何か”世界がひっくり返る”ようなものなんでしょうね。
「世界がひっくり返る」と言えば、若かりし頃のロジャーも同じことをレイリーに行っていましたね。
”世界をひっくり返す”という言葉は二通りの解釈ができます。ひっくり返すというのは裏返しにする、反対にするということですから、、、
1. 今の支配層である世界政府・天竜人を失脚させるという意味
2. ”物理的”に世界をひっくり返す(さかさまにする)
このどちらかの意味を持つのだと思います。
まず、1について考えてみましょう。ワンピースがラフテルにあることを考えると、ワンピースにはDの意思が関連していることが明らかです。Dの意思は世界政府の支配に対抗する意思ですから、ワンピースという秘宝が世界政府に対する何か秘策になるようなモノであるということはあり得ることだと思います。
「ひとつなぎ」という言葉とこの「天竜人・世界政府の支配からの脱却」というキーワ」ードを合わせると、あるものが浮かびます。ポーネグリフです。ポーネグリフは各地に散らばっており、それら(中でもリオ・ポーネグリフ)を全てそろえると空白の歴史が浮かび上がるようになっています。
全てそろえる=ひとつにつなげる=ひとつなぎではないでしょうか。
つまり、「リオ・ポーネグリフを紡ぎ、導き出された歴史の真実こそがワンピースの正体であり、世界政府の支配をひっくり返すキーとなる」と考えることができるのではないでしょうか。
しかし、そうすると別に「秘宝」ではないですよね…。さすがに歴史そのものを秘宝というのは無理がある気がします。また、ワンピースは存在するというセリフからすると、失われた歴史という概念的なものではなく、物体であると考える方が自然な気も足ます。
では、2番目の「物理的に世界をひっくり返す」という線はどうでしょうか。
そもそも、ひっくり返すという言葉から連想するのはどんな事象でしょう?
僕は「バケツをひっくり返したような大雨」という言葉が一番最初に浮かびました。
この言葉から、僕はひっくり返すとはさかさまにするという意味だと捉えています。
次に、「世界」とは何をさすのかを考えると、パッと思い浮かぶものが二つあります。一つはワンピースの世界の星そのものと、もう一つは「世界政府(天竜人)」です。
ワンピースの世界は丸いのでひっくり返しても何も変わらない気がしますので、きっとロジャーのいう「世界」は世界政府のことを指すのでしょう。
世界政府はどこにあるかというと…?そう、マリージョアです。マリージョアはレッドラインの上にあります。仮にワンピースという秘宝が「物理的に世界をひっくり返す」ものだとすると、マリージョアをひっくり返して海に沈めるような装置なのかもしれませんね。ピンポイントでマリージョアをひっくりかえすのは難しそうなので、レッドラインごとひっくり返すのでしょうか?
この説を補強するものとして、魚人島のマダム・シャーリーの予言があります。
「マダム・シャーリーはルフィの手によって魚人等は滅ぼされる」と予言しており、それはまだ実現されていません。
もしルフィがワンピースを発動し、レッドラインがひっくり返り、海に沈むようなことがあれば、レッドラインの底に位置する魚人島も被害を受けます。
これが、マダム・シャーリーの予言の正体なのではないでしょうか?
そして、それが起こった時に魚人たちを守り、海上に安全に運ぶのが「ノア」の役目なのではないでしょうか。
ノアの箱舟はそもそも洪水から生き物を守る船ですからね。ワンピースのノアはマリージョアが沈むときにおこる地震と、それに伴う津波から魚人たちを守るものなんでしょうね。
さて、以上の考察からワンピースがレッドラインを沈める装置だと仮定すると、"ひとつなぎ"とは「世界をひとつなぎにする」という意味を持ちそうですね。
この説はだいぶ前から色んな人によって提唱されていますが、僕もかなり有力だと思います。
このことを考えていて、ふと一つのアイディアが浮かびました。なんかバベルの塔の話に似てるなーと。
バベルの塔とは旧約聖書のお話で、人間が神に近づくためにものすごく高い塔を建てるのですか、それを怒った神に塔は壊され、人々が協力できないように、はなす言葉をバラバラにしてしまったというお話です。
この、協力できないようにというのがポイントで、ワンピースの世界はもともとレッドラインのない一つの海で、今の世界政府が誕生した時に、ワンピースを使ってDの意思を持つものが協力し合えないように世界を4つに分けたのかななんて妄想をしてみました。
自分の中では割としっくりきているので、いずれまたこの説を深掘りします!
② ロジャーの「この世の全てをそこに置いてきた」というセリフ
①の時点で既にほぼ結論を出してしまっていますが、結論ありきで次のヒントについて考えてみたいと思います。
ロジャーは処刑の時に「俺の財宝か・・・ほしけりゃくれてやるぜ・・・探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」と言っています。
よくよく読んでみると少し違和感があるこのセリフ。
前半部分は「財宝が欲しいならくれてやる」という意味で何の問題もないのですが、後半部分では一切財宝のことに触れていません。「この世の全てをそこに置いてきた」とだけ言っており、「何を」置いてきたのかこのセリフだけではわかりません。
「そこ」とはラフテルのことでしょう。が、文脈から財宝=この世の全てなのでしょうか。それとも、財宝以外にもなにか置いてきたものがあるのでしょうか?
財宝以外に置いてきたものがあるとすれば、それは「歴史の真実」でしょう。
しかし、「歴史の真実」と「レッドラインをひっくり返す装置」この二つでは「この世の全て」ではありません。
ここで僕はまた一つ仮説を立てます。
ロジャーのセリフは意図的に端折っていて、実は本当のセリフはこうだったのではないでしょうか。
「この世の(秘密のor真実の)全てをそこに置いてきた」と。
ロジャーとしては、多くの人にこの世の真実を知ってほしい、でも、「秘密の」と言ってしまうと秘密に興味がない層は冒険に出ない。だから、あえて「秘密」を隠し、「この世の全て」=「この世の全てを手に入れられるような財宝」をそこに置いてきたとしたのではないでしょうか。
③ 2020/1/6追記
ワンピース第967話で新たな情報が入りましたので、この記事を少し更新します。
ワンピース第967話の考察で、僕はワンピースとは星を操る装置という考察を書きました。その点からこれまで出てきた情報と組み合わせてみたいと思います。
・「興味はねぇが、あの宝を誰かが見つけた時、世界はひっくり返るのさ・・・!!」
⇒ワンピースという名の星操縦装置を使えば、物理的にマリージョアをひっくり返すことができそうです。
・「この世の全てをそこに置いてきた」
⇒元々の考察通り、この世の秘密の全てをそこに置いてきたと言うことも可能かと思いますが、仮に星そのものを操縦できるとしたら、それは"この世"(星)の全てと言えるかもしれません。
しかし、ここで一つ疑問が。なぜロジャーはその時その装置を起動しなかったのでしょうか?
何個か理由が考えらえるのですが、ワンピースが見つかったとなれば世界政府との戦争は免れません。しかし、ロジャーの寿命はあと1年、今から戦争をしたり星を操縦するのには時間が足りなかったと考えられます。
また、もう一つ考えられるのは、装置にエネルギーが十分に溜まっていなかったということです。装置を起動するエネルギーを得るには、まだ20年以上必要だったのかもしれませんね。そして、今のルフィ達の年代でついにエネルギーがたまる、そうも考えられます。
追記は以上です。次回はここまで判明したことを踏まえて、ワンピース世界の歴史を考察していきたいと思います!
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