ワンピース 3巻の論点と考察【てめぇが海賊を語るのかよ 等】
3巻の論点のまとめです。
第19話 "悪魔の実"
てめぇが海賊を語るのかよ
読んでて少し気になったこのセリフ。一見何気ない会話に見えますが、僕は少し気になったのでコメントします。
バギーがこのシーンでシャンクスに「てめぇが海賊を語るのかよ」と言っているということは、普段のシャンクスは海賊らしくないということだと思います。バギーはシャンクスの戦闘の腕は評価していますのでシャンクスが普段戦闘に参加しているのはまちがいないのでしょうが、バギーにとっては宝を探し求める海賊こそが本物の海賊ですから、宝にあまり頓着のないシャンクスがバギーからは海賊らしくないと思えたのかもしれませんね。それか、、、最近俄かに話題になっている"シャンクス天竜人説"が本当だとしたら、バギーの言葉は「天竜人が海賊を語るのかよ」という意味とも取れます。
シャンクスとバギーはおそらくゴッドバレーの戦いでロジャーに拾われていますので、シャンクスが天竜人という考えはあながち間違っていないと思います。
この前後の会話の通り、ロジャーの処刑後シャンクスとバギーは袂を分かちます。
ロジャーのクルーは悪魔の実を知らなかったのか?
第19話を読んでいて気づいたのですが、バギーが悪魔の実を食べたとき、周りのクルーは「ニセ物なんじゃねぇか」「悪魔の実なんて噂でしか知らねぇ」と言っています。
まあ、おそらくは連載初期ということもあり、悪魔の実が今ほど登場する予定はなかったことから、ロジャーのクルーですら見たことがないという設定だったのでしょうが、今となってはちょっと無理が生じています。
大体、白ひげと戦ってたら悪魔の能力は絶対に見ていますよね…。少なくとも最新話ではバギーやシャンクスの幼少期に既にマルコは不死鳥の能力を持っていますから、戦闘になったら絶対に目にしているはずです。
長期連載になると矛盾が生じてしまうのは致し方ないですが、ただ矛盾と切り捨ててしまうのも面白くないので、自分なりに解釈をしてみます。
・悪魔の能力は見たことがあっても、実を見たのは初めてだった
この線で行くしかない気がします。バギーが実を食べたのを仮に25年前だとすると、まだ悪魔の実はそれほど世に出回っていなかったのかもしれません。ロジャー処刑後になって海に出る人が増え、それに伴い悪魔の実が広がっていったとも考えられます。真相はきっと長期連載による矛盾なのでしょうが、まだ25年前には実がそれほど出回ってなかったためロジャーのクルーであっても見たことがなかったと解釈しておきます。
第22話 "あんたが珍獣"
愛すべき珍獣ガイモンさんの登場回です。漫画やアニメには章と章の間に単発の話が入れられることがよくありますよね。ガイモンさんの話はその単発回と位置づけられると思います。おそらく、尾田先生がガイモンさんみたいな珍獣を描きたかったがために挿入された話だと思いますが、同時にガイモンさんはグラントラインがどのような場所か説明する役割も果たしています。ガイモンさんとの会話の中で初めて世界がレッドラインで分断され、それと垂直に交わるようにグランドラインがあることが説明されています。尾田先生が描きたかったものを描きつつ、ただそれだけでなく世界の説明もする会ということですね。ちなみに、ガイモンさんが箱にはまった年は今から数えて22年前、エースが生まれた年です。東の海は平和だったんですね…。
しかし、単なる単発回と思いきや、ガイモンさんは非常に気になることをルフィに言っています。別れ際、ガイモンさんはルフィに、「"ワンピース"はお前が見つけて世界を買っちまえ!!」と言い、ルフィは「ああ!そうする」と答えています。
ワンピースは世界が買えるようなお宝なのでしょうか?僕はこのセリフに答えがあると思っています。
短いですが今回はここまで。
お付き合いいただきありがとうございました。
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