【登場人物考察】バーソロミュー・くま【ボニーとの関係は?】
革命軍の考察中ですが、前回最後にくまをちょこっと出したので、今回はくまについて深堀りしていきたいと思います。
くまとはどんな人物か?
バーソロミュー・くま(暴君くま)はくまの耳のついた帽子を被った巨漢で、手にはいつも聖書を持っています。初期七武海として登場し、麦わらの一味とはスリラーバークで初めて出会いました。
くまのモデルについて、僕は聖書を持っていることから使徒、聖バルトロマイかと思いましたが、もう一人同じ名前のバルトロメオがいますし、実在の海賊にバーソロミュー・ロバーツという敬虔なキリスト教徒がいますから、きっとモデルはこちらだと思います。
くまの能力はニキュニキュの実。手についた肉球をつかってあらゆる攻撃を弾き、また人体に溜まったダメージや疲労も弾くことができます。
最初は敵として登場したかに思われましたが、ボロボロの麦わらの一味を捕まえることなく退散し、その時に革命軍の人物であることを匂わす発言をします。
その後、シャボンティ諸島で再会。パシフィスタ、戦桃丸と黄猿に追われる麦わらの一味を修行のため世界各地に飛ばします。今思えば、これはくまなりの厳しさと優しさだったのでしょう。
ルフィは覇気修行のためにアマゾンリリー、ゾロはミホークのところ、サンジは料理修行のためカマバッカ等…一味メンバーそれぞれのことを良く知っていたことが伺えます。
しかし、くまは世界政府との契約で全身サイボーグ(パシフィスタ)になることが決まっており、サイボーグ化の手術は順次進められていきました。
そんな中、段々薄れゆく意識の中で2年間くまはサニー号を守り続けます。
そして、2年後にフランキーが一番初めにサニー号にたどり着いた時、ボロボロになりながら「待っていた…」と言い、去っていきます。
その後は天竜人の奴隷となり、非人道的な扱いを受けています。
ボニーとの関係
さて、次に、くまを語る上で避けては通れない人物"ボニー"についても触れましょう。
ボニーは超新星の1人で、シャボンディ諸島で初登場します。
自分や相手の年齢を操作する能力を持っているため、実年齢は不明ですが、推定24歳とされています。
さて、そんなボニーとくまの関係について考察するにあたり、重要なシーンが2つあります。
まず、黒ひげに捕まった後、赤犬に救出(?)されたシーン
赤犬に「お前が政府から逃げたと聞いた時ァひやりとしたがのう…だがもう全て終わった」と言われた後、「お前達…絶対に許さねェからな!!!」と言っています。
このシーンの前にも頂上戦争中にボニーが涙を流し、同じことを言うシーンがあるのですが、これはパシフィスタになったくまを見て流した涙だと考えられます。
次に、世界会議編。ボニーはソルベ王国の王太后"コニー"に扮し、天竜人の住む天竜門の前に現れます。これはおそらく囚われのくまを助けに来たのだと思われます。
これらの要素から分かることは、以下の点です。
・ボニーはソルベ王国の関係者
・ボニーは世界政府に捕まっていた
・ボニーはくまを見て涙を流すほどの関係
これらを踏まえて、ボニーがくまとどういう関係なのか、僕なりの考えを書きます。
まず、僕はボニーはくまの娘だと考えます。根拠は2つです。
まず世界会議の時、天竜門の警備兵はボニーが扮した王太后を見て、これはこれはソルベ王国の…と既にコニーを知っている素振りを見せます。
ということは、仮に本物のコニーが存在するとすれば、ボニーが年を取った姿はコニーにそっくりということになります。
となれば、ボニーはコニーの親族、すなわちソルベ王国の王族であるという想像がつきます。
僕がボニーをコニー本人ではないと考える理由は、赤犬がボニーと対峙した時、「おまえが…」と言っているシーンから、なんとなくボニーの実年齢は王太后のようにおばあさんの年齢ではなく、赤犬より若いんじゃないかという想像が働いたからです。
さて、もう一つ。ボニーがくまの娘だという根拠は、ビブルカードにあります。
若干読みづらいですが、「ベガパンクに父を元通りにさせる」という記載があります。ボニーと関係のある、ボニーの父くらいの年齢の男性、そして「元通りにしたい」人といえば、くましかいません。ボニーが登場したのは51巻ですから、既にもうくまは本編に登場済みですし、革命軍やサイボーグという設定もあります。なので、ボニーは最初からくまの娘という設定で作られたキャラではないかと予想できます。
さて、そんなボニーはなぜ世界政府に捕まっており、逃げ出した時には赤犬が「ヒヤっとした」のでしょうか。
おそらく、答えはボニーの能力にあります。ボニーは人の年齢を操る力を持ちます。世界政府は昔からこの力を使って、五老星やイム様等重要な人物を定期的に若返らせていたのだと僕は考えます。しかし、何らかの理由でその力が世界政府ではなく、外の国に流出してしまったため、政府はボニーを捕まえたのだと考えられます。
くまの半生
以上を踏まえて、くまがどういう経緯で七武海やサイボーグになったのか、考えてみたいと思います。ここからは僕の想像ですが…
1. くまはソルベ王国にいた頃、優しく聡明な王として国民に尊敬されていた。
⇒くまの幼少期の絵は二宮金次郎がモチーフで貧乏そうだから、もしかしたら自分で国を立ち上げたのかもしれません。
2. しかし、ある日一人娘のボニーを世界政府にされわれてしまう。
ボニーの幼少期の姿は、少し汚れて傷がある姿で描かれています。これは単におてんばな少女だったということを表しているのでしょうか?世界政府にさらわれた後であれば、こんないい表情で大量の食べ物を食べることはできないでしょうし、さらわれる 前でしょうね。
3. くまはボニーを助けようと世界政府を目指し航海を開始。
4. 世界政府にボニーの解放を懇願するも、相手にされず。
5. 七武海になれば世界政府の上層部と交渉する機会があると考え、海賊として残虐の限りを尽くし七武海入り。
6. そんな折、革命軍と会い世界政府を打ち倒す思想に共感、革命軍入りする。
7. 世界政府に、ボニー解放の条件としてパシフィスタ化を持ちかけられる。
8. くまはそれを承諾。くまの手術完了がボニーの解放条件。
9. しかし、ここでボニー逃走。ボニーはくまの契約を知らず、故郷には帰らず海賊になる。そしてシャボンティに到着。
10. くまがほぼ完全なサイボーグとなり頂上戦争に参加。ボニーは映像でそれを確認。ここで初めて世界政府とくまの密約を知る。
11. くまを元に戻すためにベガパンクを探しに出るが、ここで黒ひげと遭遇、捕まってしまう。その後赤犬の手により政府に戻される。赤犬の「全て終わった」は、ボニーが逃げ出したことで、くまが最後の手術を受けずに逃げ出す可能性があったけど、くまの手術は終わったということ。
12. 意識がなくなり、パシフィスタが量産されて用済みになったくまは、天竜人のおもちゃになってしまう。
僕が考えるくまのストーリーはこんな感じです。また何かあれば追記致します。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
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【ワンピース考察】革命軍の目指すもの①【革命軍の紹介】
ワンピースには世界政府や海軍とは別に、第三の勢力として"革命軍"が登場します。
今回と次回は、革命軍のモチーフや革命軍が目指す姿について考えていきたいと思います。
革命軍のメンバー
まず、革命軍のメンバーから見ていきましょう。
1. 総司令官:モンキー・D・ドラゴン
ルフィの父親。ローグタウンでルフィを助けるが、詳細はまだ不明。
世界最悪の犯罪者と呼ばれている。名前の由来"ドラゴン"は、キリスト教における"悪"の象徴から取られているのでしょうか。
世界政府 や天竜人"神"から見た"悪"、それがドラゴンなのではないでしょうか。
2. 参謀総長:サボ
ゴア王国貴族にしてルフィの義兄弟。海賊としての船出の日に天竜人に砲撃され死んだものと思われていましたが、ドラゴンに保護される。メラメラの実の能力者。
サボの名前は妨害行為を意味する"Sabotage"から来ていると思われます。
サボは純粋に天竜人の支配する世界を壊すために革命軍にいるのだと思います。
3. グランドライン軍隊長:エンポリオ・イワンコフ
カマバッカ王国女王にしてルフィの命の恩人。ホルホルの実の能力者。モデルは”ロッキーホラーショー”の"フルター博士"との説がありますが、見た目は確かにそっくりですね。イワさんが革命軍にいる理由はまだ謎ですが、過去に世界政府との間で何かがあったのでしょう。
名前はというと、これが難しい。革命繋がりだからロシア革命とかかと思えばそれらしい人はいないし、ゲイの解放運動にヒントがあるかと思えばそうでもない。
なぜ名字はギリシャやスペインの地名で、名はロシア名なのだろう…。わからん。誰かヒントをください。。
4. 東の軍隊長:ベロ・ベティ
民衆を鼓舞する"コブコブ"の実の能力者。モデルはドラクロワの「民衆を導く自由の女神」のマリアンヌ。東の軍隊長が東の海の軍隊長だということであれば、革命軍の中でも重要な一人かもしれない。
さて、ベロ・ベティの名前の由来は誰なのだろう。革命軍の幹部の名が皆革命や解放運動に尽力した人物の名から取られているとすれば、ウーマンリブ運動のきっかけとなった「女らしさの神話」を書いた「ベティ・フリーダン」ではないか。
4. 西の軍隊長:モーリー
なんでも押すことができる、"オシオシ"の実の能力者。巨人族のオカマ。大昔にインペルダウンに大穴を開けたのも彼。ちなみに、名前の由来は18世紀イングランドにあった、同性愛者の酒場、"モリーハウス"ではないかと僕は予想している。
彼はオカマだけに、イワンコフと同じように「性別からの解放」を目指し革命軍に入ったのか。
5. 南の軍隊長:リンドバーグ
シルクハット・サングラスに 謎の機械を身に付けた発明家と思しき人物がリンドバーグです。シルクハットにサングラスのため人種は分かりませんが、鼻の形と猫のようなヒゲから、ミンク族ではないかと思われます。
リンドバーグのモデルはアメリカの飛行家にして発明家、"チャールズ・リンドバーグ"であることは間違いないでしょう。
リンドバーグはアメリカの戦争に反対したり、アメリカ軍が日本兵に行った残虐行為を本で告発する等大分リベラルな方だったようですから、そういった点から革命軍に採用されたのではないでしょうか。
6. 北の軍隊長:カラス
スキンヘッドに黒いくちばし型のマスクのカラス。背中には黒いマントを羽織っており、このマントは分裂してカラス(鳥)になります。ドレスローザでサボが乗っていたカラス(鳥)は、おそらく"カラス"の能力でしょう。
カラスのモデルは何でしょうか…? 洋の東西を問わず、カラスに纏わる伝承は多くありますのでどの話がモデルになっているのかなんとも言えませんね。。
7. 幹部:ハック
魚人空手の師範、ハック。彼は魚人を差別から解放することを目指して戦っているのでしょう。名前の由来は"ハックルベリー・フィンの冒険"でしょうか。ブルーハーツも歌ってますよね。
ハックルベリー・フィンの冒険は白人の少年ハックルベリー(ハック)と黒人奴隷ジムの物語なのですが、当時の黒人差別に対し一石を投じた作品です。
ワンピースのハックの設定(差別される側)とは異なる設定ではありますが、ハックは魚人差別や奴隷制度をなくために戦っていますから、尾田先生はこの物語から着想を得た可能性はあると思います。
8. 幹部:コアラ
コアラも同じ。フィッシャー・タイガーに助けられた元奴隷、コアラも魚人差別をなくし、奴隷制度を撤廃するために戦っていると思われます。
しかし、なぜ名前が"コアラ"なのだろうか…。他の幹部は何かしら意味がありそうなんだがコアラだけ謎。
何か分かったら追記します。
9. イワさんの付き人:イナズマ
ハサミでなんでも紙のようにきってしまうチョキチョキの実の能力者、イナズマ。イワさんによって頻繁に性別が変わるので、男か女か分かりません。見た目のモデルは101匹わんちゃんのクルエラ デ ヴィルと言われていますが、僕はなんとも言えません。
さて、気になっているのが名前です。なぜ"イナズマ"という名前なのでしょうか。
一説によれば、イワさんの"イワン"とイナズマから想起される"雷"を合わせて"イヴァン雷帝"から取っているとも言われていますが、イヴァン雷帝は革命にあんまり関係ありませんからね…。本名かどうかも分かりませんし、何か分かったらまた追記します。
10. 元幹部:バーソロミュー・くま
考察にも度々登場するバーソロミュー・くま。ニキュニキュの実の能力者。元ソルベ王国の国王にして王下七武海、更に革命軍と設定がかなり盛られている方です。
まず、名前ですがキリストの12使徒の1人、"聖バルトロマイ"から来ているのではないでしょうか。くまも聖書を持っていますしね。しかしそれだとバルトロメオとかぶるんですよね。くまはサイボーグになるまでどんな人生を歩んできたのか、それはくまの項目を設け、個別に考察したいと思います。
くまのモデルは実在の海賊バーソロミュー・ ロバーツですね。
今回はここまで。次回は革命軍の目的について考えたいと思います。
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【ワンピース考察】悪魔の実の正体【悪魔の実の波長】
悪魔の実はワンピース世界になくてはならない重要なアイテムですが、連載から20年経った今もその仕組みや由来は説明されていません。
そこで、今回は悪魔の実について掘り下げていきたいと思います。
悪魔の実とは何か?
説明は不要と思いますが一応。
悪魔の実とは、ワンピースの世界に存在する果実で、食べれば超人的な能力と引き換えにカナヅチとなってしまう果実です。
ワンピースの世界には数多くの種類の悪魔の実が存在します。果実の形は様々あり、リンゴのようなものからバナナのようなもの、パイナップルのようなものもあります。しかし全てに共通するのは、唐草模様があることです。
ちなみに、この唐草模様は日本では「繁栄・長寿」を表す縁起の良いものと考えられています。後述しますが、僕は悪魔の実は人工物という立場をとっていますので、その製造者が悪魔の実の模様を唐草模様にしたのは、一族や国の繁栄を願ってではないでしょうか。それにしては禍々しい見た目だけど・・・
悪魔の実には"悪魔"が宿っており、食べた者はその悪魔の能力を手に入れると言われています。更に、一人の人間が食べられる悪魔の実は一つだけ。二つ目を食べると体が爆発すると言われています。
能力の種類と覚醒
悪魔の実は実ごとに色も形も違いますが、能力は大まかに種類分けされており、今のところ超人系、動物系、自然系の3種類が確認されています。
そして、それぞれの悪魔の能力には、"覚醒"と呼ばれるステージが存在します。
超人系の能力が覚醒すると自分だけでなく周囲の物も自分の能力と同じ特性を持つようになり、さらにそれを操れるようになります。また、動物系の能力が覚醒すると、能力者は異常なタフさと回復力を持つようになります。(しかし、のちに説明しますが、動物系の覚醒はこれだけではないと思います。)
今のところ覚醒は超人系と動物系しか出ていませんが、おそらく自然系にもあることでしょう。おそらくですが、自然系が覚醒すると、周囲の環境を永続的に変えてしまう力が発現するのではないでしょうか?パンクハザードは覚醒した能力を持つ赤犬と青キジの決闘によって、火と氷の島になってしまったと考えられます。
チョッパーの能力は覚醒しているか
さて、ここで一つ疑問が生じます。チョッパーはどうなんだ?と。
チョッパーは動物系の能力者の中でも異質。動物系は普通人型、人獣型、獣型の3種類にしか変形できませんが、チョッパーは登場した時から7種類の変形ができましたし、ウォーターセブン以降は8種類目の変形を手にしました(ランブルボールを食べるという条件付きですが。)
更に、2年後にはランブルボールなしで"モンスターポイント"以外の変形を使いこなせるようになりました。
全登場人物の中でもチョッパーだけ持つこの特性、どう理解すればよいのでしょうか?
悪魔の実の波長
まず、ランブルボールとは悪魔の実の"波長"を乱すものと説明されています。
これはどういうことなのでしょうか?僕なりに考えてみたのですが、悪魔の実の波長とは光の波長のようなものではないでしょうか。
光はその波長により人の目に見える色が変わります。この各色がチョッパーの各"ポイント"というように考えることができると思います。
例えば、通常の動物系の能力者は550nm~600nmの範囲の変形(黄緑、黄色、黄赤の範囲)しか変形できないところ、チョッパーはランブルボールにより波長を長くしたり短くしたりすることで、青や緑、赤の範囲にも変形できるようになるということではないでしょうか。(可視光線の色もちょうど7つですしね。)
しかし、ランブルボールを3つ食べてしまうとこの範囲(380nm~780nm)を逸脱してしまい、コントロール不可能な"怪物"になってしまうと。
この波長はおそらく全ての動物系の能力に存在するので、動物系の能力の覚醒とは、この波長を完全にコントロールすることではないでしょうか。
また、チョッパーだけが部分変形できるとは思えないので、覚醒した能力者はまだ見せてないだけで、部分変形もできるのではないでしょうか。
結局チョッパーは覚醒しているのか
現在チョッパーはランブルボールなしで7段の変形ができるようになりましたし、ランブルボールを食べれば暴走せずにモンスターポイントを使うことができます。
このモンスターポイント、一見すると動物系能力の覚醒のように見えますが、ランブルボールがなければ発動できないことを考えると、覚醒とは言えないと思います。これをランブルボールなしで使いこなせるようになり、異常な回復力とタフさを身に付けたら覚醒と言えるのではないでしょうか。
動物系の覚醒についてのまとめ
以上のことから、動物系の悪魔の実の覚醒について僕の意見をまとめると、以下の通りです。
・動物系の悪魔の実の覚醒とは、より長い波長を自分の意思でコントロールすること。
・チョッパーはモンスターポイントをランブルボールなしには使いこなせないので、まだ覚醒はしていない。
・覚醒した能力者はおそらくチョッパーのように体の部分強化もできる。
悪魔はどこに宿るか?
さて、次に悪魔の能力は体のどこに宿るのか改めて考えてみます。上でジャブラが言っている通り、悪魔の実を食べた者には悪魔が宿ります。
しかし、その後悪魔の実を二つ食べた黒ひげが現れたことにより、悪魔の実は体のどこか特定の臓器に宿るのではないか、黒ひげはその特定の臓器が複数あるから悪魔の実を二つ食べることができたのではないかという考察が生まれました。
詳しくは黒ひげについて考察している記事で述べていますが、僕は悪魔の実の悪魔は最初に心臓に宿り、その後全身にウィルスのように感染すると予想しています。
ジャブラの”体が爆発”という表現からすると、特定の臓器が爆発するのでなく全身が爆発するようですから、全身が感染しているという考えは理にかなっているような気がします。
悪魔の実は自然物か?人工物か?
さて、食べると超人になったり、動物になったり、自然現象になる悪魔の実ですが、誰がどのように作ったのでしょうか。それとも、自然の産物でしょうか?
僕は、悪魔の実は人工物だと考えます。
というのも、ブキブキの実やトイトイの実のような特殊な実を考えてみると、明らかに自然界にないもの(武器やおもちゃ)が関係した能力ですから、人が作った以外に考えられないでしょう。
Smile
また、パンクハザード編から人造悪魔の実があることが判明しました。Smileです。
Smileはゾオン系の能力を得ることのできる果実ですが、必ず能力を得ることができるわけではありませんし、仮に能力者になっても本物の悪魔の実のように人型、人獣型、獣型と変形できるわけではありません。変形できるのは体の一部のみです。これは、おそらくSmileが不完全な悪魔の実であるため、波長の範囲が非常に狭いことが理由だと思われます。
また、場合によってはSmileのモデルとなった動物の意思が発現することもあり、なかなか扱いづらい能力と言えそうです。
では、ここでSmileの製造方法を見てみましょう。Smileの製造方法を見れば、本物の悪魔の実のルーツを明かす手がかりとなるかもしれません。
Smileの製造は、まずその元となるSADという薬品を作るところから始まります。
SADはパンクハザードでシーザー・クラウンの手によって製造されます。
そして、ドレスローザに運ばれたSADは果樹に注入され、どんな植物でも育てられるトンタッタ族の手によって人造悪魔の実となります(ちなみに、できた果実の模様は本物のような唐草模様ではなく二重丸が描かれています。)
SADとは何かというと、ベガパンクが発見した血統因子を応用して作られた薬品です。血統因子とは、ジェルマによればDNAのようなもの。
ということは、SADは動物のDNAが組み込まれた薬品ということになりますね。
ということは、動物のDNAを持った果実が人造悪魔の実。
人造悪魔の実と本物の悪魔の実の仕組みが一緒だとすると、ゾオン系の悪魔の実にも動物のDNAが入っていることに。このことから、悪魔の実とは、やはり感染者のDNAを書き換えてしまうウィルスのようなものを持つ実と言えると思います。
そして、前から言っているようにそのウィルスは最初は心臓に宿り、その後全身が感染すると。
結局、悪魔の実は誰が作ったのか?
悪魔の実は人工物であると上で述べました。では、誰が最初に悪魔の実を作ったのでしょうか?
まだ根拠は乏しいですが、僕900年前に戦争が起こった時に、世界政府側(天竜人)が作った兵器だと想像しています。
その理由ですが、まず悪魔の実は旧約聖書、エデンの園にあった"禁断の果実"が構想の基になっていると僕は考えます。理由は以下です。
まず、尾田先生は聖書や神話の登場人物の名前やエピソードを作中にかなり頻繁に使っています。旧約聖書からは宝樹アダム、陽樹イブ、ノア、ソドムとゴモラ等、ギリシャ神話からはウラヌス、プルトン、ポセイドン等、枚挙に暇がありません。
このことから、悪魔の実の発想も聖書や神話から取ったと考えることができます。
次に、神話や聖書の中に出てくる"果実"で最もメジャーなものはアダムとイブがエデンの園を追放されるきっかけとなった"禁断の果実"です。禁断の果実は、神から食べることを禁じられた果実です。しかし、アダムとイブは禁を破ってこの果実を食べてしまいました。その結果、神にエデンの園を追放されてしまいます。神にエデンの園を追放されることを「神に嫌われる」と言い換えれば、悪魔の実によって「海に嫌われる」という発想はこのエピソードから取っているとも考えられないでしょうか。ちょっと弱いか?
まあ、ちょっと根拠が弱いですが、今回の考察では悪魔の実の元ネタは旧約聖書の禁断の果実だとします。禁断の果実は誰が作ったのかを考えると、悪魔の実は誰の手によって作られたかが分かる気がしませんか?
禁断の果実はエデンの園にあります。これを誰が作ったか?その答えはヤハウェ(神)です。ワンピース世界における"神"とは誰でしょうか?そう、天竜人です。
やや安直な気もしますが、以上のことから、僕は悪魔の実は天竜人が作ったと予想しています。
天竜人が悪魔の実を作った理由
僕の想像です。
天竜人はDの王国と戦争になった際、古代兵器を有するDの王国に対抗するため、悪魔の実を開発しました。おそらく、Dr.ベガパンクのような天才が世界政府にいたのでしょう。そして、その結果Dの王国に勝利します。しかし、Dの王国に勝利した際に奪ったワンピースを起動し世界の海を4つに分けてしまったため、能力者は世界中に散らばってしまいます。また、悪魔の実は戦争中に急いで開発されたため、能力者が死んだ時に何が起こるのかは分かっていませんでした。そのため、政府は開発した悪魔の実を回収することができず、Dの一族の側にも能力が渡ってしまった・・・僕はこう考えます。
悪魔の実と覇気の関係
悪魔の実が世界政府によって開発されたとすると、覇気はそれに対抗するためにDの王国側で開発された技術だと考えられます。現に武装色の覇気の上位版である流桜はD側についていたワノ国の技術ですしね。
覇気の中でも能力者に攻撃するために使われる武装色、これはどういう仕組みなのでしょうか?
武装色は能力者の実体を捉えると言われています。なぜ悪魔の力が全身にいきわたっているのに実体を捉えることができるのか?もしかして、人の体というのは魂を元に作られていて、悪魔の力はあくまでその体に上塗りされるものということなのかな?
で、覇気は悪魔の力に感染した肉体を捉えるのではなく、魂を捉えて魂にくっついている本来の肉体を攻撃するとかそんな感じかな?
正直、ここはまだ僕にもはっきりと理解できていません。本編で明かされるのを待ちましょう。
今回も長々と書いてしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
今回は以上です。
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【ワンピース考察】ミンク族と象主
967話を読んで、ふと気になったことがありこの記事を書きました。
967話ではロジャー一行がゾウを訪れ、ロードポーネグリフを目にしていますが、この時にロジャーとおでん様は象主の声を聞いています。
僕は、967話の考察で、これは覇気の一種だと書きましたが、モモの助は象主の声を聞くだけでなく命令をすることができたことを考えると、そんな単純なものではない気もします。
今回は、なぜミンクは象主の上に住んでいるのか、そもそも象主はいつ生まれ、なぜミンク族を乗せているのか等を考察します。
象主について
象主は少なくとも1000年以上前に生まれ、1000年前からミンク族を背中に乗せて世界を歩き続けています。そして、"大昔"に罪を犯し、それ以来ただ歩き続けることで罪を償っています。おそらく、この"大昔"とは空白の100年の期間ではないでしょうか。
象主はこの空白の100年に何かをしてしまい、それによりずっと歩き続けていると。
そして、背中にあるロードポーネグリフを守っています。
なぜミンク族を乗せているのか?
ミンク族がゾウに住み始めたのは1000年前。ということは、象主が罪を犯す前からミンク族を乗せていると考えられます。象主がミンクを乗せていること、象主が光月のモモの助の命令を聞くことを考えると、このゾウも月関連かなと思います。
他の考察でも書きましたが、僕はミンク族は光月家やDと共に月から来たと考えています。ミンク族の外見は変わっていますから、もしかしたらもともとこの星にいた人達に受け入れられなかったのではないでしょうか。そこで当時月から持ち込んだ巨大な象の背中に国を作り、他の人の目に触れないようにしていたとは考えられないでしょうか。
光月家およびDとの関係
ミンク族と関係の深い光月家とDの名を持つロジャー、ルフィはゾウの声を聞くことができました。これは、光月家やDだけが持つ能力なのでしょうか?
967話の考察でも述べた通り、僕はこの能力は覇気の延長線上と捉えています。というのも、以前レイリーがルフィの見聞色について、わざわざ「生き物の感情を感じ取る力に長けている」と言っているのですから、海王類やゾウの声が聞こえるのは、その能力によるものと考えられるからです。
なので、おでん様、ルフィがこの声を聞くことができたのは覇気によるもの。ロジャーは"万物の声"を聞く能力によるもの。
しかし、モモの助だけはレベルが違います。会話や命令までできるのですから。
ここで、なぜモモの助だけ特別な能力があるのかを考えてみました。
端的に言うと、おでん様とモモの助の違いは、"天月家の血"だと思います。おでんさまは光月の血が強いけど、モモの助には800年前の天月の血が混じっています。おでんさまがゾウと会話できず、モモの助が会話・命令までできるのはこの天月の血によるところと僕は考えます。
では、なぜ天月家は象主に命令ができるのでしょうか。これは象主の"罪"に関係があると考えます。
象主の罪
ここからは完全に妄想です。
昔、光月家は天月家やその他の"月"の名の付く一族(光月家をトップとした主従関係)と共に月から今の星に移住しました。また、似たタイミングでミンク族も移住してきました。
"月"の名の付く一族の中でも、天月家は生き物の感情を感じ取ったり、会話することが得意な一族でした。この能力を活かし、天月家は月から連れてきた象主(当時は小さかった)を育て、迫害されていたミンク族をその背中に乗せることを命令します。ミンク族は感謝し、天月家の主である光月家と同盟を結びます。これがおよそ1000年前。
その後、現世界政府との戦争がはじまり、月から来た光月家はDと共に戦うことになります。もちろん天月家や同盟を結んでいるミンク族も戦いに参加します。これが900年前。
ミンク族と共に象主も戦いに参加しましたが、敵の能力により操られ(まさかお玉の能力!?)味方に甚大な被害をもたらしてしまいます。これが象主の罪です。
その操った敵が死んだ時に、象主は敵の能力から解放されますが、象主による攻撃が決め手となりD・光月家は敗れてしまいます。敗れる直前にDと光月家はポーネグリフを残すのですが、天月家は正気に戻ったゾウの背中にポーネグリフを乗せ、ポーネグリフを世界政府から守るために永遠に歩き続けることを命じます。この時象主に命令をしたのが天月トキだと僕は考えます。天月トキは、いずれまた世界政府と戦うものが現れることを予見し、その時には自分も再び象主と共に戦おうと思い未来へ旅立ったのです。
その先でおでんやロジャー達と出会い、世界の夜明けが近いことを確信。自分が戦わずともおでんやロジャーの次の世代が成し遂げてくれると確信したため、おでん城が焼け落ちた際に未来に飛びませんでした。その際光月家の血と、象主を操る天月家の血を絶やさないためにモモの助を未来に飛ばし、日和を河松に預けました。
以上が僕の想像のストーリーです。
象主は天月家の命令を聞くという想像が合っていれば、日和の言うことも聞くかもしれませんね。
今回は以上です。
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【ワンピース考察】第967話考察【宇宙船地球号】
あけましておめでとうございます。1週間旅行に行ってましたため、久しぶりの更新です。
今週号のワンピースも重要なキーワード盛沢山でしたので、早速見ていきましょう!
あらすじ
北極と南極
ロジャーたちはスカイピアから離れ、ウォーターセブンにたどり着きます。
ウォーターセブンに入る前にシャンクスとバギーのケンカのシーン(2巻)がセリフだけ描かれています。あのケンカはこの頃だったんですね。ということは、バギーが悪魔の能力を得たのもこの頃。すると、ロジャーのクルーが悪魔の実を見たことがないというのがますます謎に…。まあ、それは置いておきましょう。
ロードポーネグリフの場所
次のコマで、ネコマムシとおでんが自分たちの国にロードポーネグリフがあることを明かしています。ワノ国のロードポーネグリフは、今カイドウが所持しているんでしょうね。ここでさらっとロジャーがビッグマムから1つ奪ったと言っていますが、どうやったんでしょうか…。普通に真っ向からぶつかったんでしょうか?この頃はまだ子供たちが大きくないため戦力は大したことないと思うんですが、マムはどんな海賊団を有していたのでしょう?
トムとフランキー
ウォーターセブンを訪れたロジャー一行は船大工のトムと再会します。シャンクスがトムに懐いているところを見ると、オーロ・ジャクソン号を建造した時、既にシャンクスはロジャーの下にいたということになりますね。
また、フランキーもちょこっと登場します。フランキーがみなし子であることを知ると、おでんさんはフランキーを海賊に誘いますが、フランキーは海賊に捨てられたばかりだと断ります。そういえばフランキーは海賊に捨てられたんでしたね。いずれフランキーのお父さんも物語に関わってくるのでしょうか?個人的にはそれはない気がしますが…。しかし、おでんさんとフランキーが昔出会っていたとは思いませんでした。
世界を巡る
その後、ロジャー一行は魔の三角地帯と思われる場所を「ビンクスの酒」を歌いながら抜け、ルスカイナ島?とテキーラウルフを訪れ、魚人島にたどり着きます。
ウォーターセブンの時点で残りのロードポーネグリフが新世界にあることが分かっていたのに、なぜ東の海に寄ったのでしょうか??他のポーネグリフを集めるため??
ルスカイナ島を訪れているということはカームベルトを抜けたんでしょうね。
海王類の声
ルフィ達が魚人島に行ったときに、海王類回想でロジャーが海王類の声を聞いていましたが、そのシーンが改めて描かれています。
この時、ロジャーだけでなくおでんもその声を聞いています。
魚人島と最後のロードポーネグリフ
ロジャーが最後のロードポーネグリフに心当たりがあると言っていましたが、その予想の通り、それは魚人島にありました。ロードポーネグリフがあったことや、ノアがあることを考えると、魚人島は物語にとって非常に重要な場所であることが分かります。
また、幼いマダムシャーリーが人魚姫の誕生を予言していました。
新世界
その後、再びロジャーたちは新世界に入ります。ウルージさんが行った雷の降る島や巨人の島(エルバフかは分かりません)を訪れています。また、みんなで温泉に入っているシーンが描かれています。
月が登っているところを見ると、これはツキミ博士のいたからくり島??
ワノ国
そんな折トキが疲労で倒れます。トキを休ませるためにワノ国に寄る一行。そこには汚れてボロボロになった赤鞘達。後ろに工場が見えるので、この時には既にカイドウに支配されてしまっていたのでしょう。しかしおでんは旅を続けます。
ゾウ
その後、一行はビブルカードを頼りにゾウを訪れます。モコモ公国では、ロジャーとおでんは誰かに見られているような気がして落ち着かないと言っていますが、これはおそらくモモと同じくゾウに見られていることに気づいたのではないでしょうか。
ゾウでは幼いペドロに連れて行ってくれとせがまれるも、「まだその時ではない」と断っています。ペドロにとっての「その時」とはルフィ達が来た時だったのでしょう。しかし、なぜロジャーはペドロにそう言ったのでしょうか?
Laugh Tale
その後、ロジャーたちはラフテルにたどり着きワンピースを目にします。そこでロジャーたちは大笑いし、ジョイボーイに対し「おまえと同じ時代に生まれたかった」と言っています。そして、この島を笑い話"Laugh Tale"と名付けます。
ちなみに、バギーが高熱を出したため、バギーとシャンクスはラフテルには行っていません。
考察
なぜロジャーとおでんは海王類やゾウの声を聞くことができたのか?
これまでロジャーは万物の声を聞くことができると言われていたため、それ故に海王類の声を聞くことができたのだと思っていましたが、今回判明したのは、ロジャーはゾウの声も聞くことができたことと、おでんさんも海王類やゾウの声を聞くことができたということ。
魚人島ではルフィが、ゾウではモモの助がそれぞれ声を聞くことができていました。(ゾウについては気配を感じただけですが、モモが声を聞けていたのでおそらく二人も声を聞くことができるものと思います。)
一覧にするとこんな感じでしょうか
ポーネグリフの声:ロジャー
海王類の声:ロジャー、おでん、ルフィ
ゾウの声:ロジャー、おでん、モモ、ルフィ
ロジャーは「万物の声を聞くことができる」と言われていたので不思議はありませんが、おでんさんも聞くことができるというのはどういうことなのでしょうか。
今のところこの力を持っているのは"D"か光月家のどちらかですが、これはDや光月のみの力なのか、はたまた見聞色の覇気の延長線上にあるものなのか?
僕は、見聞色の覇気説を押します。見聞色の覇気の中にもウソップのように"見る"力が発達した者と、ルフィのように"聞く力"が発達したものがいます。
これはルスカイナ島でレイリーがルフィに言った言葉ですが、レイリーの言うようにルフィには生き物の感情を感じ取る力があり、それが覇気ということであれば、ルフィが海王類やゾウの声を聞くことができたのは見聞色の覇気と説明することができると思います。
覇気は修行で発現する者もいれば、生まれ持つ者もいます。ワノ国では見聞色が発達していないようなので、おでんやモモはこの力を持って生まれたのではないでしょうか。
そして、この声を聞くことができるのはこれまでDか光月家のみなので、考えようによっては覇気そのものが月の民からもたらされたものなのではないでしょうか。
覇気については個別に項目を設けます。
ロードポーネグリフの保管場所とジョイボーイ
最後のロードポーネグリフは魚人島にあることが分かりました。
これで、ロードポーネグリフはゾウ、ワノ国、ビッグマム所有、そして魚人島の4か所にあることが分かりました。
ビッグマムは置いておいて、これらがどのような経緯でそれぞれの地に置かれたか考えてみます。
ゾウと光月家は太古の昔から同盟を結んでいました。前の考察でも書きましたが、光月家は月の民の子孫であると僕は推測しています。そして、月といえばミンク族。
ミンク族の"真の姿"がスーロンであるとイヌアラシはゾウで言っていました。
ということは、今の姿は仮初めの姿ということですよね。月を見て返信した姿が真の姿ということは・・・ミンク族も月から来た一族なのではないでしょうか。
月にいればいつでもスーロンですから、それが真の姿と言えますよね。
ちょっと話がそれてしまいましたが、僕は光月家と同様、ミンク族も月からきた一族だだと予想します。
さて、光月家、ミンク族と月と関係する一族がロードポーネグリフを所有していました。ということは、ビッグマムは一旦置いておいて、最後のロードポーネグリフを所有する魚人島も月と関係があるのかな?と考えました。
しかし、水の中に住んでいる魚人と月を直接関連付けることは難しいので、僕はこう妄想します。
・当時の世界政府側に迫害され、奴隷とされていた魚人族が、Dの王国、ミンク族、光月家と共に蜂起、結果Dは敗れ魚人族は水中に身を隠すことになった。
これに対し、魚人にD側に着くよう説得したジョイボーイは罪悪感を覚え、ポーネグリフに謝罪を刻む。しかし、D側は最後の手段としてワンピースと、それが作動した時のための避難所、ノアを準備した。
そして、そのワンピースを起動するための肝となるロードポーネグリフを魚人島においた。
(ワンピースの考察については以前の記事をご覧ください)
Laugh TaleとOne Piece
今回、本編で初めてラフテルの由来が明かされました。ラフテルを見つけたロジャーとその仲間たちは大笑いし、とんだ笑い話だとしてこの島を"Laugh Tale"と名付けました。ここから"ラフテル"となったのですが、なぜロジャーが宝を見つけ大笑いしたのか、考えてみたいと思います。
大笑いしたいのはどんな時?
宝を見つけて大笑いする時とは、どんな時でしょうか?
思った以上にしょうもなかった時?それとも想像がつかないくらい壮大なものだった時?
僕は後者だと思います。莫大な財宝を想像していたロジャーは、見つけたものがあまりに予想とかけ離れた壮大なモノだったため、笑ってしまったのだと思います。
まるでウソのような、笑い話のようなモノ、それがワンピースだと思います。
とすると、僕が前に考察した通り、レッドラインを沈める装置の可能性はあると思いますが、僕は何となく更にすごいモノなんじゃないかと想像しています。
ヒントは、「ジョイボーイおれはお前と同じ時代に生まれたかった」というロジャーのセリフ。ロジャーがジョイボーイと同じ時代に生まれたかった理由は何でしょうか?
想像に重ねる想像ですが、ロジャーが同じ時代に生まれたかったということは、ジョイボーイの時代の方がより自由で、きっと、より冒険心を掻き立てられる時代だったのではないでしょうか。ということはですよ…まさか、ワンピースとは宇宙船?
ラフテルに着き、この世の全てを知ったロジャーは、宇宙にはまだまだ知らない星があることを知り、もはや笑うしかないとなった可能性は否定できないと思います。
しかし、エネルが普通に宇宙に行っていますからね・・・宇宙船と言われてもちょっとインパクトが弱い気がします。
なので、僕はちょっと突拍子ですが、以前の自分の説を少し発展させて、ワンピースとは星を宇宙船に見立て、「星そのものを操縦する装置」ではないかと予想します。
これまで出てきた「世界がひっくり返る」等のセリフやワンピースを発見したものにより戦争が起こるという示唆を踏まえると、宇宙船という小さなものではないと思います。ひとつなぎの秘宝という名前にもつながりません。
しかし、ロジャーがジョイボーイと同じ時代に生まれたかったと言っていることを考えると、単にレッドラインを沈める装置だとも思えません。それだと爆笑している理由も分かりませんしね。
なので、ワンピースとは他の星に行くこともできるし星の内部の構造を変えることもできる、そんな装置なのかなと僕は考えました。
そして、ロジャーは星そのものを操るという途方もない考えと、宇宙にはまだ見たこともない星が数多くあることを知り、笑うしかなかったのではないかと思います。
また、「同じ時代に生まれたかった」というセリフは、そんなことが可能な時代にジョイボーイと共に宇宙を冒険したかった、という意味ともとれます。
これを踏まえて、ワンピースの正体について書いた記事を書き換えます!
今回はここまで。ロジャーの回想はそろそろ終わりを迎えそうですね。
いよいよカイドウとの決戦が近いですが、世界の秘密も気になります。
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【ワンピース考察】Dの一族とワンピースについて②【マダム・シャーリーの予言とバベルの塔】
前回の続きです。
今度は、ワンピースとはどのような宝なのかを考察していきます。
ワンピースとは?
うワンピースとはロジャーの残した"ひとつなぎの大秘宝"です。
ただの秘宝でなく、”ひとつなぎ”の大秘宝と呼ばれているところに、ワンピースの正体が隠れていると僕は考えます。
ひとつなぎ?
"ひとつなぎ"という日本語を日常的に使うことはまずありません。むしろ、ワンピースを語るときぐらいにしか使わないのではないでしょうか(笑)
英語の"One Piece"とこの"ひとつなぎ"という日本語から、ワンピースはいわゆるツナギのような、二つ以上のものが一つにまとまった秘宝を想像することができます。
これまで作中にワンピースに関するヒントはあったでしょうか?
① 白ひげの世界がひっくり返るというセリフ
頂上戦争の時、白ひげが非常に重要なことを言っています。
「興味はねぇが、あの宝を誰かが見つけた時、世界はひっくり返るのさ・・・!!」
白ひげが、死ぬ間際に、ワンピースが存在することを皆に伝えた直後のセリフです。ただの宝であれば世界がひっくり返るほどのことにはならないでしょうから、ワンピースとは何か”世界がひっくり返る”ようなものなんでしょうね。
「世界がひっくり返る」と言えば、若かりし頃のロジャーも同じことをレイリーに行っていましたね。
”世界をひっくり返す”という言葉は二通りの解釈ができます。ひっくり返すというのは裏返しにする、反対にするということですから、、、
1. 今の支配層である世界政府・天竜人を失脚させるという意味
2. ”物理的”に世界をひっくり返す(さかさまにする)
このどちらかの意味を持つのだと思います。
まず、1について考えてみましょう。ワンピースがラフテルにあることを考えると、ワンピースにはDの意思が関連していることが明らかです。Dの意思は世界政府の支配に対抗する意思ですから、ワンピースという秘宝が世界政府に対する何か秘策になるようなモノであるということはあり得ることだと思います。
「ひとつなぎ」という言葉とこの「天竜人・世界政府の支配からの脱却」というキーワ」ードを合わせると、あるものが浮かびます。ポーネグリフです。ポーネグリフは各地に散らばっており、それら(中でもリオ・ポーネグリフ)を全てそろえると空白の歴史が浮かび上がるようになっています。
全てそろえる=ひとつにつなげる=ひとつなぎではないでしょうか。
つまり、「リオ・ポーネグリフを紡ぎ、導き出された歴史の真実こそがワンピースの正体であり、世界政府の支配をひっくり返すキーとなる」と考えることができるのではないでしょうか。
しかし、そうすると別に「秘宝」ではないですよね…。さすがに歴史そのものを秘宝というのは無理がある気がします。また、ワンピースは存在するというセリフからすると、失われた歴史という概念的なものではなく、物体であると考える方が自然な気も足ます。
では、2番目の「物理的に世界をひっくり返す」という線はどうでしょうか。
そもそも、ひっくり返すという言葉から連想するのはどんな事象でしょう?
僕は「バケツをひっくり返したような大雨」という言葉が一番最初に浮かびました。
この言葉から、僕はひっくり返すとはさかさまにするという意味だと捉えています。
次に、「世界」とは何をさすのかを考えると、パッと思い浮かぶものが二つあります。一つはワンピースの世界の星そのものと、もう一つは「世界政府(天竜人)」です。
ワンピースの世界は丸いのでひっくり返しても何も変わらない気がしますので、きっとロジャーのいう「世界」は世界政府のことを指すのでしょう。
世界政府はどこにあるかというと…?そう、マリージョアです。マリージョアはレッドラインの上にあります。仮にワンピースという秘宝が「物理的に世界をひっくり返す」ものだとすると、マリージョアをひっくり返して海に沈めるような装置なのかもしれませんね。ピンポイントでマリージョアをひっくりかえすのは難しそうなので、レッドラインごとひっくり返すのでしょうか?
この説を補強するものとして、魚人島のマダム・シャーリーの予言があります。
「マダム・シャーリーはルフィの手によって魚人等は滅ぼされる」と予言しており、それはまだ実現されていません。
もしルフィがワンピースを発動し、レッドラインがひっくり返り、海に沈むようなことがあれば、レッドラインの底に位置する魚人島も被害を受けます。
これが、マダム・シャーリーの予言の正体なのではないでしょうか?
そして、それが起こった時に魚人たちを守り、海上に安全に運ぶのが「ノア」の役目なのではないでしょうか。
ノアの箱舟はそもそも洪水から生き物を守る船ですからね。ワンピースのノアはマリージョアが沈むときにおこる地震と、それに伴う津波から魚人たちを守るものなんでしょうね。
さて、以上の考察からワンピースがレッドラインを沈める装置だと仮定すると、"ひとつなぎ"とは「世界をひとつなぎにする」という意味を持ちそうですね。
この説はだいぶ前から色んな人によって提唱されていますが、僕もかなり有力だと思います。
このことを考えていて、ふと一つのアイディアが浮かびました。なんかバベルの塔の話に似てるなーと。
バベルの塔とは旧約聖書のお話で、人間が神に近づくためにものすごく高い塔を建てるのですか、それを怒った神に塔は壊され、人々が協力できないように、はなす言葉をバラバラにしてしまったというお話です。
この、協力できないようにというのがポイントで、ワンピースの世界はもともとレッドラインのない一つの海で、今の世界政府が誕生した時に、ワンピースを使ってDの意思を持つものが協力し合えないように世界を4つに分けたのかななんて妄想をしてみました。
自分の中では割としっくりきているので、いずれまたこの説を深掘りします!
② ロジャーの「この世の全てをそこに置いてきた」というセリフ
①の時点で既にほぼ結論を出してしまっていますが、結論ありきで次のヒントについて考えてみたいと思います。
ロジャーは処刑の時に「俺の財宝か・・・ほしけりゃくれてやるぜ・・・探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」と言っています。
よくよく読んでみると少し違和感があるこのセリフ。
前半部分は「財宝が欲しいならくれてやる」という意味で何の問題もないのですが、後半部分では一切財宝のことに触れていません。「この世の全てをそこに置いてきた」とだけ言っており、「何を」置いてきたのかこのセリフだけではわかりません。
「そこ」とはラフテルのことでしょう。が、文脈から財宝=この世の全てなのでしょうか。それとも、財宝以外にもなにか置いてきたものがあるのでしょうか?
財宝以外に置いてきたものがあるとすれば、それは「歴史の真実」でしょう。
しかし、「歴史の真実」と「レッドラインをひっくり返す装置」この二つでは「この世の全て」ではありません。
ここで僕はまた一つ仮説を立てます。
ロジャーのセリフは意図的に端折っていて、実は本当のセリフはこうだったのではないでしょうか。
「この世の(秘密のor真実の)全てをそこに置いてきた」と。
ロジャーとしては、多くの人にこの世の真実を知ってほしい、でも、「秘密の」と言ってしまうと秘密に興味がない層は冒険に出ない。だから、あえて「秘密」を隠し、「この世の全て」=「この世の全てを手に入れられるような財宝」をそこに置いてきたとしたのではないでしょうか。
③ 2020/1/6追記
ワンピース第967話で新たな情報が入りましたので、この記事を少し更新します。
ワンピース第967話の考察で、僕はワンピースとは星を操る装置という考察を書きました。その点からこれまで出てきた情報と組み合わせてみたいと思います。
・「興味はねぇが、あの宝を誰かが見つけた時、世界はひっくり返るのさ・・・!!」
⇒ワンピースという名の星操縦装置を使えば、物理的にマリージョアをひっくり返すことができそうです。
・「この世の全てをそこに置いてきた」
⇒元々の考察通り、この世の秘密の全てをそこに置いてきたと言うことも可能かと思いますが、仮に星そのものを操縦できるとしたら、それは"この世"(星)の全てと言えるかもしれません。
しかし、ここで一つ疑問が。なぜロジャーはその時その装置を起動しなかったのでしょうか?
何個か理由が考えらえるのですが、ワンピースが見つかったとなれば世界政府との戦争は免れません。しかし、ロジャーの寿命はあと1年、今から戦争をしたり星を操縦するのには時間が足りなかったと考えられます。
また、もう一つ考えられるのは、装置にエネルギーが十分に溜まっていなかったということです。装置を起動するエネルギーを得るには、まだ20年以上必要だったのかもしれませんね。そして、今のルフィ達の年代でついにエネルギーがたまる、そうも考えられます。
追記は以上です。次回はここまで判明したことを踏まえて、ワンピース世界の歴史を考察していきたいと思います!
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【ワンピース考察】Dの一族とワンピースについて①【Dの意思とは?ツキミ博士は光月家?】
ワンピースの世界には大きな謎が二つあります。
「Dとは何か?」そして、「ワンピースとは何か?」です。
ワンピースの考察をするならこの2点は避けて通れませんので、早速考察を始めてまいります。今回はDの一族の話を致します。
1. Dの一族の一覧
ワンピースの世界には、度々名前にDが入っている人物が登場します。
まずは、その一覧をご覧ください。
① ゴール・D・ロジャー
② モンキー・D・ルフィ
③ モンキー・D・ガープ
④ モンキー・D・ドラゴン
⑤ ポートガス・D・エース
⑥ ポートガス・D・ルージュ
⑦ マーシャル・D・ティーチ
⑧ トラファルガー・D・ワーテル・ロー
⑨ ハグワール・D・サウロ
⑩ ロックス・D・ジーベック
以上10名が今のところ"D"と判明している登場人物です。
主人公とその家族、ロジャーとその妻子、ラスボス候補と同盟相手、そして海軍の巨人です。こう見ると"D"の名がついている人物は重要人物であることが分かります。
そして、この中に巨人のサウロが入っていることから、Dはおそらく血縁ではなく、所属名のようなものだと想像できます。(「D村のサウロさん」みたいな感じ)
さて、ワンピースには、このDの一族についての言い伝えが数多く残ります。
次に、本編で語られたDに纏わる言い伝えを見ていきましょう。
2. Dの一族に纏わる言い伝え
① Dr. くれは「生きてたのか Dの意思は・・・」
ドラム王国編の最後、Dr. くれはがこのような言葉を残します。
くれははロジャーの処刑によって"D"の意思が途絶えたと思っていたのでしょうか、ルフィの名を聞き感慨深そうにこのセリフを言っています。
この発言からわかるのは、Dには"D"の意思と呼ばれるもの(おそらく思想のようなもの?)があり、くれははロジャーの処刑によってそれが途絶えたと思っていました。
② 何者なの・・・?あなたたちは・・・?
続いてのセリフはまだ仲間になる前のロビンから。
「なぜ戦うの?Dの名を持つあなたたちよ」「何者なの?あなたたちは?」という趣旨の発言をしています。ここからわかることは、Dの一族は”何かと戦う”ということです。きっと、ルフィがプルトンを不正利用しようとしていたクロコダイルと戦っていることから、ロビンはこういったのでしょうね。
③ それがきっと・・・歴史にかかわる大問題なの
またロビンのセリフです。今度は空島編。ガン・フォールとの会話で、Dの名が歴史にかかわる大問題であることを述べています。
ここから、Dと世界の歴史には大きな関係があることが分かります。
④ やってみろ小僧・・・
頂上戦争での白ひげのルフィに対するセリフ。
「お前も"D"の意思を継ぐものならこの時代の先を俺に見せてみろ」と言っています。
このことから、"D"は時代を切り拓く者と捉えることができます。
ちなみに、この頂上戦争の後、ルフィはオックスフォードベルを16回鳴らす、"16点鐘"を行っています。ここで、これからは新しい時代、自分達の時代だと世間に示しました。
⑤ ティーチ お前じゃねぇんだ・・・
亡くなる寸前の白ひげの言葉です。ロジャーが待ってるのはDでもティーチじゃない。Dにも違いがあるのでしょうか?また画像だと切れてしまっていますが、白ひげは「Dの意思は血縁に関係なく消えない」と言っています。つまり、Dは血縁ではないことになります。やはり所属でしょうか。
続いてのセリフです。「数百年分の歴史を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる」これは文脈からDの意思について語っているとみて間違いないでしょう。
Dは歴史を背負って世界中を巻き込む戦いを起こすことになりそうです。ということは、その時は一人じゃなくDの名を持つものがみんな戦争に出るのでしょうか?
また、巨大な戦いということは古代兵器が関連しているのでしょうか?
⑥ Dはまた必ず嵐を呼ぶ 神の天敵
ローの育ての親コラソンは、ローにDの名の持つ意味を伝えます。
「Dはまた必ず嵐を呼ぶ」また、Dは「神の天敵」
ここで言う嵐を呼ぶというセリフはローも口にしていますが、おそらくは「戦いを巻き起こす」ということでしょう。また、「神の天敵」であるのはワンピース世界における神、天竜人の天敵と捉えて差し支えないでしょう。(コラソンは元天竜人で、そのコラソンが小さい頃から聞いてきたことですから、まず間違いないと思います。)
⑦Dにまつわる発言まとめ
以上のセリフがDにまつわる主な発言です。ポイントをまとめます。
- Dの一族は血縁ではない。
- Dの意思という思想?が存在する。Dの意思は滅んだと思われていた
- Dは歴史を背負って巨大な戦いを引き起こす(神の天敵ということから、天竜人と戦う?歴史を背負ってということは、空白の100年に関係している?)
- Dは新しい時代を切り拓く(神と戦った結果新しい時代を拓く?)
- Dの一族にも良いD、悪いDがいる?(黒ひげやロックスはおそらくこちらに分類)
⑧ 巨大な王国
次に、オハラのクローバー博士が回想で言っていたセリフを見てみましょう。
「歴史と共に呼び起こされるその王国の"存在"と”思想”こそがお前たち「世界政府」にとっての脅威なのではないのか!!!」
王国の存在と思想が世界政府にとっての脅威となる…ここで上の白ひげのセリフを参照すると、白ひげは「Dはいつか歴史を背負って世界政府に戦いを挑む。世界政府はその戦いを恐れている」という旨の発言をしています。
これらから導き出されるのは、かつて存在した王国はDの王国で、その存在と思想(Dの意思)は世界政府にとって脅威となるということです。
また、「歴史を背負って」というということから、世界政府は空白の100年を隠蔽しているが、Dの名を持つ者たちはその100年を解き明かすことで世界政府の悪行を知り、政府に戦争を仕掛けると考えられます。
そもそもポーネグリフは空白の100年に何があったのかを残した、王国の暗号文書ですので、ポーネグリフを全て集めるとレイリーの言うように空白の100年の全てを知ることができるのだと思います。
また、古代兵器の詳細はポーネグリフに記載されているから、古代兵器とは王国が来たる次の戦争に備えるため後世に残した兵器と考えることができます。
3. ここまでのまとめ
以上の点から、Dとはどのような存在なのか、おぼろげながら見えてきました。
- Dの名を持つ者の祖先はDの王国の者のことを指し、D意思とは王国に存在した思想のことを指す。
- かつて世界政府はDの王国と戦争をし勝利し、Dの王国の繁栄した100年間を空白の100年として隠蔽した。
- なぜなら、その空白の100年には世界政府にとって不都合な真実が隠されているため、それが明るみに出ると現在の支配の正当性がなくなってしまうから。
- しかし、Dの王国はポーネグリフに刻む形でその王国の存在と思想と(おそらく歴史)を密かに、世界各地に遺した。
- 世界政府は誰かがポーネグリフを解読し、空白の100年について知り、政府に対して戦争を起こしてしまうことを恐れ、ポーネグリフの解読を禁止。
さて、これらの点を踏まえて、これまでに生まれた疑問を解消していきたいと思います。
4. Dの意思とはどのような意思か?
結局、Dの意思とはどのような意思なのでしょうか?きっと、ワンピースという漫画の主人公がルフィであることを考えると、ルフィが持っている特徴が"Dの意思”そのものなのかなと僕は予想します。
それは、「自由」です。ルフィが目指しているのは世界で一番自由な者ですから、「自由」というのはルフィというキャラクターにとって重要な要素となります。
これは、まさに世界政府が行っている「支配」の対極にある考えです。
なので、僕はDの意思とは「何者にも縛られずみんな自由にやろうよ」という意思だと解釈します。Dの名を持つ者の中にも自由に自分のやりたいことをやっている人は多いですよね。
ルフィ・ロジャーはもとより、ドラゴンも現在の支配に疑問を持って政府に戦いを挑んでいますし、ティーチも海賊として自由にやっています。ガープも海軍の中で自由な立場としてのびのびやっていますし、Dの名を持つ者たちはDの王国の「自由になろう」という思想を受け継いでいるのではないでしょうか。
ちなみに、自由がキーワードなだけに、Dの名を持つ者みんながいわゆる”いい人”ではないことはこれまで本編で語られてきました。
黒ひげやロックスは自由ではあっても民間人に被害を出してますからね。だから、Dも"自由"であるが故に一枚岩ではなさそうです。
5. なぜDか?
次に、"D"の持つ意味を考えていきたいと思います。
CでもEでもなく"D"これにはどのような意味があるのでしょうか?
① Dawn説
ワンピースが連載される前、プロトタイプとして作られた漫画、また読み切りとしても作られた漫画、第1話のタイトル、その全てに共通するのが"Romance Dawn" 「ロマンスの夜明け」です。
ロマンスと言うのはワンピースという宝を追うロマンのことでしょうし、夜明けというのは「これから始まる」という意味を持っているのでしょう。
第1話のタイトルや読み切りのタイトルにつかっているこの"Romance Dawn"という言葉、尾田先生の中でかなり重要な意味を持っていると考えられます。
そうすると、モンキー・D・ルフィの"D"は、Dawnの略として考えることができます。
では、仮にDが"Dawn"だとすると、なぜ名前にこの言葉を入れたのでしょうか?
これは、僕は戦争でDの王国が敗れた際、後世にDの意思を伝えるため、当時王国の民だった人たちが名乗ったのだと考えます。
この名を持つ人は、世界を支配から解放する(夜明けをもたらす)宿命を負うのだと、子孫に伝えていくために当時のDの王国民が名乗ったのではないでしょうか。
この「夜明け」というキーワードはミンク族の口から何回か登場します。
以上のように、ペドロもネコマムシも世界の夜明けを導く者を待っています。
これから察するに、ミンクや光月家はDの王国と共に戦い、そして敗れたのではないでしょうか。その結果、世界政府から逃れるためにゾウやワノ国というなかなか人が来ることのできない場所に集落を作っていたのではないでしょうか。
ペドロの"数百年間"というセリフから、今の世界政府が支配を始めた時からずっと待っていたことが想像されます。
以上の要素から「夜明け」というキーワードからDはDawnだという説は有力ですが、僕もこの説を支持します。
しかし、ここで一つ疑問が。仮にDが世界政府の敵なら、なぜ政府はガープやサウロといったDの名を持つ者を要職に就かせたのでしょうか?
完全な僕の想像ですが、逆にDを虐げるとDに興味を持つ人が増えてしまうため、彼らが何も起こさないうちは何もせずに他の人と同じように扱っていたのかもしれませんね。普通なら”悪魔の子”としてロビンのように迫害されそうなものですが、なぜ迫害されるのか調べる人が出てくることを避けるためだったのでしょうか。
これはいずれ本編で説明があると思います。
② DevilまたはDemon説
さて、次の説に参ります。DevilまたはDemon、どちらも日本語だと「悪魔」という意味になります。悪魔といって思い浮かぶのは悪魔の実。仮にDが悪魔という意味だったら、Dと悪魔の実には何か関係がありそうです。しかし、僕はこの悪魔という線は薄いと思います。悪魔の実についてはまた別記事で語ります。
なぜなら、普通悪魔と言ったらネガティブなイメージを持ちますから、名前につけません。また、世界政府にとっての「悪魔」であれば、きっと名づけは世界政府側でしょう。Dの王国の民を忌むべき存在として「悪魔」として名付けたのに、何百年もたってそれを名付けられた人々が名前を継いでいくでしょうか?ちょっと考えにくいです。
なので、僕はこの説には反対しておきます。
以上のことから、僕は、"D"は"Dawn"だという立場でこれからも考察を進めていきたいと思います。
6. Dの一族はどこから来たか?
次に、Dの王国はどこから来たか考えてみたいと思います。
Dの王国が残した歴史がポーネグリフ。そのポーネグリフの中に、航海者をラフテルへ導く"ロード・ポーネグリフ"があります。
ということは、ラフテルはポーネグリフや歴史に関係していることが間違いありません。これらの要素から、Dの一族はどこから来たかを考察したいと思います。
最新話の考察で書きましたが、ラフテルは宇宙にあるという説を僕は唱えました。
というのも、ラフテルの手前にある島が"水先案内星島(ロードスター島)"と、"星"が入っています。この島は航海者をラフテルに導く水先案内の役割を負っていると考えられますし、ラフテルが普通にはたどり着けないことを考えると、ラフテルは宇宙にあるという予想がつきます。
ということは、ラフテルにワンピースを残したDの王国の人々は、宇宙に関係する人々であることが推測できます。宇宙と言えばエネルです。エネルは方舟マクシムで月に行っていますから、ワンピースの世界にも宇宙や他の天体があることが分かります。
そして、エネルは月で文明の後を見つけています。その名も、月の都市ビルカ。エネルの故郷と同じ名前。
何百年前の話か分かりませんが、この時Dの王国の民は月から地球に渡ったと考えることができます。
その時地球に渡った一族の一つが光月家なのではないでしょうか。そして、光月家から分かれた分家がトキの属する天月家。両方とも月が入っていることから月に関係する人物であることは間違いないと思います。
ちなみに、ちょっと話はそれますが、ツキミ博士も光月の人間だと僕は考えます。
というのも、上の絵でエネルと共に壁画を見ているロボットはもともと地球出身で、ツキミ博士が亡くなるきっかけとなった月の爆発を調べるために地球から飛んできました。そしたらそのロボットにそっくりのロボットが大量に眠っていたのです。
なぜツキミ博士の作ったロボットが月のロボットと同じなのかは現状わかりませんが、僕は「ツキミ」という日本的な名前であること、家屋が和風であること、作ったロボットに鎧武者がいることから、博士またはその祖先はワノ国出身、更に月から来た一族、光月家出身と想像しました。(ロボットの兜に光月の紋章があるようにも見えます)
きっと、ツキミ博士は先祖が遺した設計図を見て、このロボットを作ったのでしょう。だから月にそっくりなロボットがたくさんいると。
さて、本題に戻ります。もし天月トキが月出身と仮定すると、羽がないことの説明がつきません。隠しているのかもとも思いましたが、トキに羽があるならモモの助にも羽がありそうなものですが、ありません。
ならば、光月家は月から来て、天月家はもともと地球にいた人たちなのかもしれませんね。もともと光月と天月は主従の関係で血縁はなかったのかもしれません。
モモの助に羽がないのは、光月家と地球の人間の間で次第に混血が進み羽がなくなってしまったと考えらえれます。もしくは壁画に書かれていない羽のない種族がいたのかもしれませんね。
総まとめ
今回の記事で伝えたかったことは、以下です。
- Dの名を持つ者の祖先はDの王国の者のことを指し、D意思とは王国に存在した思想のことを指す。
- かつて世界政府はDの王国と戦争をし勝利し、Dの王国の繁栄した100年間を空白の100年として隠蔽した。
- なぜなら、その空白の100年には世界政府にとって不都合な真実が隠されているため、それが明るみに出ると現在の支配の正当性がなくなってしまうから。
- しかし、Dの王国はポーネグリフに刻む形でその王国の存在と思想と(おそらく歴史)を密かに、世界各地に遺した。
- 世界政府は誰かがポーネグリフを解読し、空白の100年について知り、政府に対して戦争を起こしてしまうことを恐れ、ポーネグリフの解読を禁止。
- Dとは"Dawn(夜明け)"を指し、世界政府の支配から抜け出す(夜明け)を目指したDの王国の国民たちが自ら名乗った。
- Dの王国の人々は月から来た。光月家も月から来た一族のひとつ。迫害を避けるため、ワノ国という土地に国を作った。
今回は以上です。次回はワンピースがどのような宝か、そしてワンピースに関連する”歴史を背負った戦い”を考察をしていきたいと思います。長々とありがとうござました。
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